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京都国立近代美術館 60周年記念

京都国立近代美術館 60周年記念

開館60周年にあたり
京都国立近代美術館長 福永 治

 京都国立近代美術館は4月27日に開館60周年を迎えます。歴史をひも解けば当館の誕生は、ときの京都市長を始め市民を挙げての誘致運動の成果と伝えられています。1963年、市から提供を受けた旧勧業館別館を改修し国立美術館京都分館としてのスタートでした。その後京都国立近代美術館として独立、さらに1986年に同じ敷地に建て替えられた現建物での活動が始まり、今日に至っています。
 その経緯から分かるように当館は、京都を中心とする美術の振興に取り組む使命があり、とりわけ工芸分野に注力すると共に、東京に対して京都画壇と称された日本画や、関西の洋画など近代美術の啓蒙に努めてまいりました。その一方で、新しい美術動向や同時代の作品を積極的に紹介し、広く美術の窓口としての機能も果たしています。
 60周年となる今年は新しい一歩を踏み出すために、これまでの活動を検証する5つの展覧会を企画しました。まず「走泥社再考」、「小林正和とその時代」両展により、日本工芸の革新と国際的な広がりを追体験いただきます。日本画では「甲斐荘楠音の全貌」 展、「京都画壇の青春」展を通じて、大正、昭和の個性的な仕事の再評価に取り組みます。さらに「Re: スタートライン」展では、開館当初の『現代美術の動向』展 シリーズ出品作により、その時代と当館が果たしてきた役割を再確認します。これら記念の年の展覧会をお楽しみいただくと共に、当館の今後にもご期待ください。

開館60周年に際して以下の皆様にご寄附を賜りました。厚く御礼申し上げます。
(五十音順 2023年4月現在)

  株式会社木下グループ
  京都中央信用金庫
  興和株式会社
  ダイキン工業株式会社
  ヤング開発株式会社
  株式会社ワコールホールディングス

今後も皆様のご期待に添えるよう、魅力ある美術館として活動してまいりますので、引き続き温かいご支援をお願いいたします。
→ 寄附のお願い

展覧会ラインアップ

甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性
[日時]2023年2月11日(土・祝)~4月9日(日) Re:スタートライン 1963-1970/2023-現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係
[日時]2023年4月28日(金)~7月2日(日) 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代
[日時]2023年7月19日(水)~9月24日(日) 京都画壇の青春-栖鳳、松園につづく新世代たち
[日時]2023年10月13日(金)~12月10日(日) 小林正和とその時代-ファイバーアート、その向こうへ
[日時]2024年1月6日(土)~3月10日(日)

走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代 走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代

60周年記念ロゴについて

ロゴマークは「60」という数字をデザインしたもの。
正方形と円という 2 つの形が作るイメージに、60年の歴史と向き合い、時代の流れとともに変化を続ける美術館が目指す未来の姿をシンボライズしています。
デザインは、西岡勉氏によるものです。

60周年記念ロゴ 60周年記念ロゴ

記念イベント

開館60周年を迎えるにあたり、当館では年間を通して様々なイベントを予定しております。

■開館60周年記念ポートフォリオ「MoMAK 60th Anniversary Editions」を発売

京都国立近代美術館では開館60周年を記念して、1960年代の当館の展覧会活動を検証する展覧会「Re: スタートライン1963-1970/2023 現代美術の動向展シリーズにみる美術館とアーティストの共感関係」にあわせて、出品作家によるエディション作品をセットにしたポートフォリオ「MoMAK 60th Anniversary Editions」 を60部限定で販売いたします。

参加作家:今井祝雄、柏原えつとむ、河口龍夫、菅木志雄、李禹煥

詳細はMoMAK 60th Anniversary Editions 公式サイトをご確認ください。

開館60周年記念ポートフォリオ 原画作品の展示風景

■ポスターでふりかえる京近美の60年

 京都国立近代美術館では、これまで実に452もの展覧会を開催してきました。このたび開館60周年を記念して、展覧会ポスターのなかから特に美術館の歴史を感じられる約150点を選び、展示を行います。
 どの展覧会にも物語があり、思いがあり、選ぶのは非常に困難でした。観る人の人生と京近美の60年が重なり合うように、今もそしてこれからも、折々の節目に美術館が寄り添えるように、そんな思いからできる限り全ての年代から満遍なく選出しました。
 また、本展ではポスターのデザイナーを出品リストに掲載しています。気になるポスターを辿ったら同じデザイナーだった。そんなこともあるかもしれません。「好き」を見つけるお手伝いも、美術館の大切な役割です。
 ぜひ、あなただけの1枚を探しにお越しください。

ポスターでふりかえる京近美の60年 会場風景 「ポスターでふりかえる京近美の60年」会場風景 撮影:守屋友樹

開催期間
2023年4月21日(金)~12月17日(日)
*会期中に一部展示替えがあります
前期:4月21日~8月6日/後期:8月8日~12月17日
場所
京都国立近代美術館 1階ロビー
*入場無料

京都国立近代美術館では現在、過去の展覧会ポスターの保存・収集・調査を進めております。 所蔵のないポスターについて、下記に情報を掲載いたしました。当該ポスターをお持ちで、お譲りくださる方はお問い合わせよりご連絡をいただけますようお願い申し上げます。
→ 所蔵のないポスター一覧(PDF 163KB)



■思い出募集企画「拝啓、きょうきんび」

京都国立近代美術館の60年の歴史を、みなさんの思い出とともに振り返ります。展覧会や講演会、ワークショップ、映画上映会での思い出、心に残った作家や作品にまつわるエピソード、カフェやショップで過ごした時間など、みなさんと「きょうきんび」との思い出をぜひお寄せください。作家・作品にまつわるエピソードについてスタッフの心を動かした投稿は、実際の作品とともに展示されるかも。
みなさんのとっておきの思い出を、お待ちしています。
*投稿は当館のウェブサイトやSNS等で発信させていただく場合がございます

思い出募集企画「拝啓、きょうきんび」 思い出募集企画「拝啓、きょうきんび」

開催期間
2023年4月28日(金)~12月17日(日)
*郵送される場合、2023年12月13日(水)消印有効(持参不可)

募集は終了いたしました。
場所
京都国立近代美術館 1階ロビー
*入場無料

【参加方法】
*詳細はこちら(PDF 2MB)をご確認ください。
(1)美術館1階ロビーで参加する
1階ロビーにあるオリジナル便箋に、「タイトル/お題」、「美術館でのエピソードや、お気に入りの作家、作品、心に残った展覧会にまつわる思い出」を自由にお書きください。所定の場所に各自で貼って展示してください。
(2)おうちから参加する
「便箋PDF」をダウンロードして用紙(A4)に印刷して切り取ります。
「タイトル/お題」、「美術館でのエピソードや、お気に入りの作家、作品、心に残った展覧会にまつわる思い出」をお書きいただき、以下まで郵送ください。スタッフが美術館ロビーに随時展示させていただきます。
→ 便箋PDF 434KB(1枚のみ)
→ 便箋PDF 83KB(3枚セット)
※A4サイズの用紙に印刷し、切り取ってご使用ください。
【送付先】
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
京都国立近代美術館 思い出募集係 宛
【注意事項】
・お送りいただいた便箋は返却いたしません。
・送付時に提供いただいた個人情報は、この催し以外には使用いたしません。



■MoMAK Films 2023:開館60周年記念 戦後日本映画を振り返る

1963年に京都国立近代美術館(MoMAK)が開館し、今年度でちょうど60周年を迎えます。MoMAK FILMS 2023では、これを記念し、開館と同年に公開された作品をはじめ、戦後の日本映画を振り返る8作品を上映します。再評価高まる名匠の作品から、若者たちの熱狂的な支持をあつめたアイドルの映画、さらに美術と映画のジャンルを超えた挑戦的な作品まで、幅広くラインナップしました。公開当時と同じフィルム本来の表現を、国立映画アーカイブ所蔵の35㎜プリントでお楽しみください。

詳細はこちらからご確認ください。

MoMAK Films 2023 MoMAK Films 2023:開館60周年記念 戦後日本映画を振り返る(PDF 3MB)

■「びじゅつかんのお仕事たいけん!」を開催(8/20)

美術館ってどんなところ? 美術館ではどんな人が働いているんだろう?
この夏、そんな「?」にこたえる とっておきのプログラムがやってきます!
京都国立近代美術館の、学芸員、看守スタッフ、警備スタッフ、ショップ店員をはじめ、さまざまなお仕事を体験する一日限りのプログラムです。美術館を支えるいろいろな人たちの仕事を通して、美術館の〈裏側〉をのぞきみしてみませんか。
対象は小学4年生から中学生までのみなさん。たくさんのご応募、お待ちしています!

詳細はこちらからご確認ください。
\当日の記録動画をアップしました/
(クリックするとYouTubeが開きます)

びじゅつかんのお仕事たいけん! びじゅつかんのお仕事たいけん!(PDF 637KB)

■日本画ワークショップ「お月見の秋 金箔で月夜を描こう!」を開催(10/15)

このワークショップでは、金箔による表現の一つ「砂子(すなご)」で、扇子の形の画面に満月や星空を描きます。伝統的な技法を学ぶとともに、日本画ならではのものの見方や季節の感じ方を味わいます。秋の夜長に自分で描いた名月を眺めてみませんか?完成した作品は、お持ち帰りいただけます。
※作品を指定の扇子店へお持ちいただくと、扇子に仕立てることができます(要仕立て代、各自持ち込み)

詳細はこちらからご確認ください。

お月見の秋 金箔で月夜を描こう! お月見の秋 金箔で月夜を描こう!

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