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モダン都市生活と竹久夢二―川西英コレクション

2026.03.28 sat. - 06.21 sun.

2024年に生誕 140 年と没後 90 年を迎えた竹久夢二。今や近代日本美術史上の巨匠としての評価はゆるぎないものとなり、各地で回顧展が開催されています。しかし大正・昭和期の少年少女や美術愛好家たち、青年芸術家たちにとっては、巨匠というよりももっと身近な、イラストレーターであり、デザイナーだったことでしょう。生前に発売された絵葉書や封筒、千代紙、風呂敷など多彩なグッズの数々がそのことを物語っています。創作版画家の川西英も夢二の絵と詩に魅了された一人で、彼が収集した膨大な版画コレクションの3分の1以上が夢二の版画・書籍・グッズなどで占められています。この展覧会では、大正期のモダンな大衆文化時代のスターとして幅広い人々に親しまれた夢二の作品とともに、夢二に憧れた川西英や恩地孝四郎をはじめとする昭和期の画家・版画家たちが描き出した都市生活やモダンな景観、前衛と遊びの世界をご覧いただきます 。

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アントニオ・フォンタネージ《四月》1873年<br>トリノ市立近現代美術館・トリノ博物館財団蔵

日本イタリア国交樹立 160 周年記念・フォンタネージ来日 150 周年記念フォンタネージ—イタリアの光・心の風景

2026.07.18 sat. - 10.04 sun.

明治初期に工部美術学校で教鞭を執り、浅井忠、小山正太郎、松岡寿らを教育したイタリア人画家アントニオ・フォンタネージ(1818-1882)。一方、ヨーロッパ絵画史の視点からフォンタネージを観察すると、バルビゾン派やターナー等からの影響を受けつつも、詩情豊かな独自の風景画を生み出した画家としての姿が浮かび上がります。
本展ではトリノ市立近現代美術館(GAM)・トリノ博物館財団の協力のもと、画業の初期から晩年までのフォンタネージの作品群を概観し、その独創性に迫ります。また日本の門下生や、次世代のイタリア作家の作品によって彼の影響と遺産にも光を当て、「お雇い外国人」に留まらないフォンタネージの全貌を明らかにします。
*アントニオ・フォンタネージ《四月》1873年 トリノ市立近現代美術館蔵 画像提供:トリノ博物館財団

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ジュエリーは誰を夢みる(仮称)

2026.10.24 sat. - 01.17 sun.

 コンテンポラリージュエリーは、「身体を志向する自己言及的なスタジオクラフト」だと言われます。1950年代以降、作品と着用者、そしてそれを見る相手との関係性のなかで、ジュエリーに紐づけられた既存の価値観(貴重性や富の象徴など)に疑問を投げかけながら、より多岐にわたる表現を包括するように変化を続けています。

 日本においてジュエリーは、1964年に日本ジュエリーデザイナー協会(JJDA)が設立されたものの、未だ一般的とはいえず、その後30年ほどの間に、経済成長に伴って急速に普及しました。ただし、芸術表現としてのジュエリーという領域は、あまり知られていません。

 1970年の「国際ジュウリー・アート展」(西武百貨店渋谷店)は、世界的にも早い時期の国際展であり、JJDA初代会長の菱田安彦(1927–1981)や平松保城(1926–2012)などを中心としながら、作家同士の直接の交流を通して、欧米の新しい動向が同時代に紹介されてきました。80年代後半からは、例えばヒコ・みづのジュエリーカレッジ(水野孝彦氏設立)のような教育機関などを中心に、海外作家の滞在制作やワークショップがおこなわれ、作家性の強いジュエリー表現が継続的に模索されています。
 京都国立近代美術館では、1984年に「今日のジュエリー 世界の動向」展を開催しましたが、現在では、同展に出品されたオットー・キュンツリ(b. 1948)やキャロライン・ブロードヘッド(b. 1950)など先駆的な作家に学び、次の世代として活躍する日本人作家も多くいます。

 身に着け、使用することで成り立つジュエリーは、「生活の豊かさ」を想起させるものです。戦争の記憶も色濃い50年代半ばに、簡単な指輪を作り始めたという平松は、展覧会のためではなく、「人間生活の上で、その物に意義があるか、価値があるかが問題」だと言っています。80年代に専門学校のカリキュラムを大幅に変更した水野は、ジュエリーを「生活良品」という「情緒的に人間に必要なもの」であり、「その人らしさを表わす物」と捉えて、実務教育以外にも積極的に取り組んできました。主に女性を対象とする商品としての側面に目を向け、ジェンダーの問題を内包する作品も多く、ジュエリーを通した「生活の豊かさ」の問い直しは、クリティカルな観点からも試みられてきたといえるでしょう。
 本展では、欧米を中心に語られることの多いコンテンポラリージュエリーについて、戦後の日本に視点を据えた「私たちの物語」を再考します。

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