学習支援活動

レポート
  「模写プログラム『カコウをカコウ』〜美術館における模写の可能性〜」

京都造形芸術大学+京都国立近代美術館「都路華香展」来館者アクセスプログラム共同開発プロジェクトプランC「カコウをカコウしてカコウ!〜真似するコトの先にあるもの〜」の企画者であり、当館の高校生インターンである、京都府立鳥羽高等学校の大迫優真による開催報告を掲載します。



平成18年11月17日(金)〜12月24日(日)の会期で開催された「都路華香展」において、京都造形芸術大学と当館の学習支援活動の一環として、「来館者アクセスプログラム共同開発プロジェクト」が実施されました。このプロジェクトの趣旨は、来館者の増加を目指すことではなく、来館者と美術館との新しい関わり方を提案することでした。

高校生インターンとしてこのプロジェクトに参加した大迫優真さんは、「作る」「話す」「体験する」をキーワードに、企画展の展示室で作品の模写を行う企画を立てました。この企画は会期中の12月23日(土)9時から、京都市立銅駝美術工芸高等学校と京都造形芸術大学の学生、計10名の参加者によって実施されました。

海外の美術館では日常的に見られる美術館の展示室内での模写は、日本国内ではほとんど見られない光景です。その点から、この企画は非常に挑戦的であると言えます。この企画は、模写をする人と作品とのより密接な関係を生み出すだけではなく、その様子を見る一般の来館者をも巻き込んだ、新たな関係を生成する可能性をはらんでいます。

(学習支援担当・豊田直香)

レポート「模写プログラム『カコウをカコウ』〜美術館における模写の可能性〜」

このレポートでは、京都国立近代美術館と京都造形芸術大学が共同で行ったアクセスプログラム開発プロジェクトの一環として、京都国立近代美術館で行った模写プログラム「カコウをカコウ」の企画と実施結果、そこから生まれた新たな提案をまとめました。

T.「カコウをカコウ」をなぜ行ったのか?

美術館と言うと、まず「見る(鑑賞)」が頭に浮かびますが、美術館の活用方法は「見ること」だけに限定されているのでしょうか。美術館では、展覧会やアートに関連して行なわれるプログラムを通して、来館者が、「見る」はもちろん、「作る」「触る」「話す」「聴く」といった五感を刺激する体験をすることが可能です。また、そこから「学び」が生まれると考えられます。そこで、今回は、美術館がさらに「芸術の総合的な学びの場」になればいいなと思い、プログラムを企画しました。

今回プロジェクトの対象となった京都国立近代美術館では、さまざまな展覧会や講演会が行なわれ、充実した「見る」「聴く」といった体験は提供されていると思われます。しかし、「触る」「話す」など、来館者がさらに主体的に体験し、そこから学ぶ機会があまり提供されていないように思われました。

そこで今回は、京都国立近代美術館でこれまであまり行われていない、来館者が直接参加・体験し、学習できるプログラムを企画することで、展覧会を「見る」だけではなかなか美術館に足を運ばない人たちに、美術館を訪れ、活用する機会を提供してみようと思い、展覧会場内での「模写」プログラム、「カコウをカコウ」を企画しました。

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(京都府立鳥羽高等学校・大迫優真)

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