コレクション・ギャラリー

コレクション・ギャラリー 2011(平成23)年度 第1回展示 (計139点)

期間
2011年5月25日(水)〜 7月10日(日)

概説

2011(平成23)年度第1回となる今回のコレクション・ギャラリーでは、3Fの企画展会場で開催中の「没後100年 青木繁展―よみがえる神話と芸術」に合わせて、三つの特集展示を行っています。
 まず、「青木繁と坂本繁二郎―忘れがたき友情」と題し、久留米高等小学校で青木繁の同級生であり、画家を目指して互いに切磋琢磨する関係にあった坂本繁二郎の作品を、初期の《秋の朝日》から晩年の作品《八女の月》まで、寄託作品を含む20点でご紹介します。また、「森村泰昌→久留米を想う」と題して、日清戦争の勝利や日露戦争の勃発を背景として描かれた青木繁の《海の幸》の構図を引用しているとされる、森村泰昌の作品《海の幸・戦場の頂上の旗》を特別に上映します。日清戦争から第二次世界大戦の硫黄島での戦いにいたる「戦争」というモティーフが、《海の幸》を媒介として、時空を超えて重なり合う様をご覧頂けることでしょう(上映時間についてはこちらでご確認下さい)。併せて、当館所蔵の森村作品2点と、同じく久留米出身の画家・古賀春江の作品を紹介しています。更に工芸の分野でも、同時代の久留米出身の金工作家・豊田勝秋の作品と、彼と交流のあった人々の作品を展示しました。1969年から1986年までの長きにわたり当館館長を勤めた河北倫明は、夭逝した青木繁を評価し、始めて美術史上に位置づけようと努めたことで知られていますが、彼もまた青木の高校の後輩でした。このようなことからも、当館は、実は久留米と浅からぬ縁で結ばれているのです。
日本画のコーナーでは、花菖蒲や鮎など、梅雨から本格的な夏にかけての風物が描かれた季節感溢れる作品を、所蔵品から選び展示しています。その隣のスペースでは、京都出身の日本画家・麻田辨自、その息子の同じく日本画家・麻田鷹司、その弟で洋画家の麻田浩の作品を一同に集めました。その中で麻田浩の《地・洪水のあと》は、東日本大震災の津波被害を彷彿とさせ、画面を覆う静かな緊張感が見る者の胸に迫ります。この度我々に甚大な被害をもたらした自然ですが、写真コーナーに展示したアメリカの写真家アンセル・アダムスは、その自然の驚異を余すところなく写しとっていると言えるでしょう。
常設されている河井ェ次郎作品を展示替えを行い、西洋美術のコーナーでは、現在パリのグラン・パレで大回顧展が開催されているオディロン・ルドンの作品を中心に、パリで活動していた作家の作品を展示しています。

主なテーマ
森村泰昌→久留米を想う
特集:麻田家の人々
日本画「コレクションにみる初夏」
アンセル・アダムスの写真
近代工芸―青木繁とともに―
河井ェ次郎
特集:青木繁と坂本繁二郎 ―忘れがたき友情
西洋近代美術選
屋外彫刻
展示作品
コレクション・ギャラリー 2011(平成23)年度 第1回展示 展示目録

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