展覧会生誕120年 藤田嗣治展
生誕120年 藤田嗣治展
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「アトリエの自画像」 1926年 リヨン美術館蔵
©Kimiyo Foujita & SPDA, Tokyo, 2005
©Musée des Beaux-Arts de Lyon-Photo Alain Basset
藤田嗣治(1886–1968)の生誕120年を記念して、フランスやベルギーを加えた国内外から、壁画大作を含むわが国初公開作品20余点を含む代表作約100点で、その全画業をたどるはじめての回顧展を開催します。エコール・ド・パリの画家と交流しながら、「乳白色の肌」をもつ裸婦像で一躍パリの寵児となった初期の時代から、中南米をまわって帰国して写実的な作風へと移行し、二科会での活動を経て、戦争画で頂点に達した中期。そして戦後ニューヨークを経てふたたびパリに戻り、子供たちや宗教画を主題にして、美しい線描で個性豊かな作品群を残した晩年まで、伝説の画家・藤田のすべてを紹介します。
関連イベント
サマーナイトコンサート「みんながパリを愛してた!」
演奏:京都市立芸術大学 音楽学部
日時:6月3日(土)午後6時から
場所:1Fホワイエ 鑑賞無料
国際シンポジウム「パリ・1920年代・藤田嗣治」第一日
日時:6月10日(土)午後1時から
場所:講堂(要予約)定員100名、聴講無料
※第二日は11日に京都造形芸術大学で開催されます。
講演会「藤田嗣治”異邦人”としての生涯」
講師:近藤史人(NHKエデュケーショナル)
日時:6月24日(土)午後2時から
場所:講堂(当日午後1時から整理券配布)定員100名、聴講無料
講演会「藤田嗣治と関西」
講師:山野英嗣(京都国立近代美術館)
日時:7月1日(土)午後2時から
場所:講堂(当日午後1時から整理券配布)定員100名、聴講無料
- 会期
- 平成18年5月30日(火)~7月23日(日)
- 休館日
- 毎週月曜日(但し、7月17日は開館、7月18日は閉館)
- 主催
- 京都国立近代美術館、NHK京都放送局、NHKきんきメディアプラン、
日本経済新聞社、京都新聞社 - 後援
- 外務省、フランス大使館、京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会
- 協賛
- あいおい損害保険、大日本印刷、松下電器
- 協力
- DNPアーカイブ・コム、日本航空、日本郵便局政公社近畿支社
- 観覧料
当日 | 前売り | 団体(20名以上) | |
---|---|---|---|
一 般 | 1,300 | 1,100 | 900 |
大学生 | 900 | 800 | 600 |
高校生 | 500 | 400 | 350 |
中学生以下 | 無料 | 無料 | 無料 |
※中学生以下、身体障害者の方は無料(入館の際に障害者手帳などをご提示ください)
前売券発売所:チケットぴあ・ファミリーマート・セブンイレブン
サークルKサンクス(Pコード:686-530)、ローソン(Lコード:57170)
ampm、JR西日本(近畿地区)の主な駅のみどりの窓口
京都国立近代美術館におけるこのたびの「藤田嗣治展」について
これまで「藤田嗣治」の作品を紹介する展覧会は、もちろん関西でもいくつか開催されてきました。
たとえば京都市美術館では1968(昭和43)年に「藤田嗣治追悼展」が、さらに兵庫県立近代美術館(現兵庫県立美術館)では、1975(昭和50)年に「フジタの時代」展が開催され、その後大阪の高島屋や大丸、同じく京都の大丸などでも「藤田嗣治展」は開かれてきました。けれどもそのすべての展覧会は、代表作のいくつかは出品されていたとはいえ、藤田の画業の全貌を回顧するというものではありませんでした。
しかし、このたびその生誕120年を記念して開催される「藤田嗣治展」は、藤田の画業の足跡をふりかえることのできる、まさに待ち望まれたはじめての機会といって過言ではありません。
今回、京都会場では、展覧会の基調色を「金色」といたしました。館外のタイトル看板をはじめ、会場の冒頭でも、壁面に「金色」を採用しています。「金」といえば「美しい」「豪華」といった意味だけではなく、「最高」といった意味合いとして、藤田嗣治は、わが国(晩年はレオナール・フジタという洗礼名を得て、フランス国籍となりましたが)の近代洋画家たちのなかで、もっとも高く評価されるべき画家のひとりと思われるからです。
今回の展覧会は、京都会場では92点の油彩・水彩画が出品されますが、そのうちフランス、ベルギーなど海外から約30点、初公開作品約20点を含んだ内容で、画家・藤田嗣治の生涯を網羅したこれだけの規模の回顧展は、はじめてのことです。
さらに、京都会場においては、4Fのコレクション・ギャラリー(常設展示場)で、藤田展の会期中、本展と連動した小企画「藤田嗣治とニ科・九室会の画家たち」を開催するほか、6月6日(火)からは、同ギャラリーにおいて、「パリ–日本」をテーマにした油彩・水彩・写真などの
作品による特集展示も企画いたします。
- おことわり
- 京都会場では、所蔵者の都合により、下記作品は出品されません。
No.28 | インク壺の静物 | 1926年 | 石橋財団ブリヂストン美術館 |
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No.32 | 受胎告知 | 1927年 | 財団法人 ひろしま美術館 |
No.49 | ボリビヤの農夫 | 1933年 | 堀美術館 |
No.54 | チンドンヤ | 1934年 | 財団法人 平野政吉美術館 |
No.70 | 血戦ガダルカナル | 1944年 | 東京国立近代美術館 (無期限貸与作品) |
作品保護のため、下記水彩作品については、半期の陳列といたします。
No.4 | 赤毛の女 | 1917年 | 目黒区美術館 |
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No.10 | 展覧会をみる四人の娘 | 1918年 | 財団法人 三甲美術館 |
No.15 | 礼拝 | 1918年頃 | 個人蔵 |
No.46 | リオの人々 | 1932年 | 個人蔵 |
No.50 | メキシコの少年 | 1933年 | 目黒区美術館 |
No.51 | 狐を売る男 | 1933年 | 株式会社アルファジャパン |
No.53 | ちんどんや職人と女中 | 1934年 | 神奈川県立近代美術館 |
No.5 | 三人の婦人 | 1917年 | 個人蔵 |
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No.6 | 老人と子ども | 1917年 | 個人蔵 |
No.16 | キリスト | 1918年頃 | クイーン・アリス |
No.17 | シーソーの婦人達 | 1918年頃 | 個人蔵 |
No.47 | ボリビヤの女 | 1932年 | 個人蔵 |
No.48 | ラマと四人の人物 | 1933年 | 三重県立美術館 |
No.55 | 魚河岸 | 1934年 | 下関市立美術館 |
以上につきまして、ご了承下さいますようお願い申し上げます。
- 巡回先
- 東京国立近代美術館 平成18年3月28日(火)~5月21日(日)
- 広島県立美術館 平成18年8月3日(木)~10月9日(月・祝)
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