コレクション展作家略歴
作家略歴
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高瀬善明 たかせ・ぜんめい
1931年(昭和6)-
1931年 | 奈良県に生まれる |
1954年 | 京都市立美術大学西洋画科卒業 |
1962年 | 第16回二紀会展出品、二紀賞受賞 |
1963年 | 「現代絵画の動向」展(国立近代美術館京都分館)出品 奈良県文化賞受賞 |
1964年 | 「現代美術の動向 絵画と彫塑」展(国立近代美術館京都分館)出品 |
1967年 | 「レインディング展」(ニューヨーク近代美術館)出品 |
1975年 | 高瀬善明美術研究所設立 |
1982年 | 第36回二紀会展、黒田賞受賞 |
1984年 | 奈良市中央公民館ステンドグラス制作 |
1997年 | 奈良市中央公民館ステンドグラス制作 |
1999年 | 「高瀬喜明展-生命の律動と原初の旋律」(アート・ミュージアム・ギンザ) |
2002年 | 個展「炎舞と旅のスケッチ」(ギャラリームサシ、銀座) |
2004年 | 「火の穂~写真と絵画で観る炎の神秘~」展(奈良市写真美術館)出品 |
京都市立美術大学(現:京都市立芸術大学)西洋画科卒業後、1957年より二紀会展に発表を続けるほか、各種企画展や海外展にも出品、個展開催は30数回にのぼる。1960年代半ばから画面全体に「おはじき」をならべたり、焼ゴテを用いたりする作品制作を開始。いずれも同じパターンのくり返しと単純な色彩によって、ニュアンスにみちた深みのある画面空間をつくりあげた。作家61名による108の作品が紹介された当館での「現代美術の動向 絵画と彫塑」展(1964年)出品目録の表紙にも、この焼ゴテを用いた作品が採用されている。風景や人体をオーバーラップさせ、とりわけ「現代の空間」をほとんど赤、青、白のみで描出した作品を発表した後、1989年より奈良二月堂の修二会にテーマを求め、お水取りのたいまつの炎や青(しょう)衣(え)の女人(にょにん)をモティーフに制作。2000年以降は、日本各地の火祭りに出かけ燃えさかる炎に感動を覚え、炎を抽象化した作品を手がけている。夙川短期大学名誉教授や30年以上活動を続けた高瀬善明美術研究所(2007年閉鎖)の主宰をつとめるなど若手育成にも力をそそいできた。当館では≪むげん36≫(1964)他、1960年代中頃の「むげん」シリーズの作品を所蔵している。
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