キュレトリアル・スタディズ視て、考えて・・・、私が見つける美術のセカイⅡ-
Collection on Demand あなただけのコレクション
視て、考えて・・・、私が見つける美術のセカイⅡ-
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- 期間
- 平成18年8月8日(火)~ 9月10日(日)
- 展示作品
- 視て、考えて・・・、私が見つける美術のセカイⅡ- Collection on Demand
あなただけのコレクション 展示目録 - 協力
- 東京国立近代美術館
趣旨
京都国立近代美術館は、本年度からコレクション・ギャラリーにおいて実験的な試みの
ひとつとして「視て、考えて・・・、私が見つける美術のセカイⅠ」(2006年4月7日~5月21日)を開催しました。今回その第2弾「視て、考えて・・・、私が見つける美術のセカイⅡ- Collection on Demand あなただけのコレクション」を2006年8月8日(火)~9月10日(日)の期間、開催いたします。
この企画は、美術館利用者の方々からぜひ鑑賞したい作品を募り、その希望をコレクション・ギャラリーの展示の中で実現しようとするもので、様々な方から27件の応募がありました。作品の展示計画や保存上の問題を考慮しつつ、今回はその中から17名の方々の応募作品によって構成した展覧会を実現することができました。
一例を紹介すると、応募の一つに土田麦僊(1887–1936)の《大原女》(1927)と《舞妓林泉 大下図》(1924)とを同時に鑑賞したいという強い希望がありました。応募者の麦僊作品への思いは強く、応募動機には中学校の美術教科書から模写した《舞妓林泉》との出会い、その後25年間にわたる麦僊作品との感動的なエピソードが記されていました。この貴重な体験を生かすべく、私たちは応募者の希望をより十全な形で実現するために、当館所蔵作品による「土田麦僊特別展示」を編成し、さらに、《舞妓林泉》の本画を所蔵する東京国立近代美術館の協力も得て、《舞妓林泉》の本画と下図の同時展示が可能となりました。「土田麦僊特別展示」は、一人の応募者だけではなく一般鑑賞者にとっても、土田麦僊の代表作である《大原女》と《舞妓林泉》の本画と下図とを同時に鑑賞できる得難い機会になると思います。
当館は鑑賞者の幅広いニーズに対応することを目指していますが、同時に、一人一人の鑑賞者と作品とが親密に語り合うことのできる場を提供することも理想の一つとしています。「視て、考えて・・・、私が見つける美術のセカイⅡ- Collection on Demand あなただけのコレクション」は、美術館における「公共空間の維持」と「個別体験の尊重」という二律背反的な課題に対し、その調和的解決を模索した、当館のささやかな挑戦であることをご理解いただければ幸いです。
作品への思い
この機会に、応募いただいた方たちの、作品の視方や愉しみ方をほかの鑑賞者のみなさまにもお伝えすることができればと思い、それぞれの作品への思いを紹介いたします。
視て、考えて・・・、私が見つける美術のセカイⅡ- Collection on Demand
あなただけのコレクション 作品への思い
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