MoMAK Films

NFC所蔵作品選集 MoMAK Films
 映画監督 三隅研次特集
 4月30日(土)・5月1日(日)

 「座頭市」や「眠狂四郎」シリーズなどで知られる映画監督・三隅研次(1921-1975)は、時代劇に大胆な表現を導入し、極限的な状況における愛と死を描き続けることによって戦後の日本映画に新風を送りこんだ。その研ぎ澄まされた画面設計やスピーディーな語り口は、衰退を見せ始めた撮影所体制下において時代劇の新たな可能性を示し、現在もなお新鮮な驚きを我々に与え続けている。今回は、NFCで好評を博した上映企画の中から、三隅の劇映画の代表作と、テレビドラマ「必殺」シリーズを紹介。また「必殺」シリーズにカメラマンとして関わった石原興監督によるアフタートークも開催します。

会場情報と料金については、こちら
4月30日(土)14:00 - 15:39
『婦系図』 1962年(大映京都)
(99分・35mm・カラー)
婦系図
 身分違いの恋を綴った「婦系図」の5度目の映画化。新東宝で「グラマー女優」として活躍していた万里昌代は、同社倒産後に大映へと移籍し、本作のお蔦役の好演によって新派/時代劇女優としての資質を開花させた。また本作は三隅が依田義賢と初めて組んだ作品でもあり、2人は以後も女性映画の名作を生み出していく。
監督 三隅研次
原作 泉鏡花
脚本 依田義賢
撮影 武田千吉郎
美術 内藤昭
音楽 伊福部昭
出演 市川雷藏、万里昌代、船越英二、三條魔子、水戸光子、木暮実千代、千田是也、片山明彦、伊達三郎、石黒達也、藤原礼子、近江輝子
4月30日(土)16:00 - 17:29
『桜の代紋』 1973年(勝プロ)
(89分・35mm・カラー)
桜の代紋
 関西一の暴力団の犯罪をベテラン刑事(若山)が追及するが、関係者は次々と消され、家族にも魔手が伸びる…。大阪の街を鋭利に切り撮った森田富士郎など元大映京都のスタッフとともに、若山富三郎の持ち味と勝プロの自由度を存分に活かした実験的な映像表現に満ちた、三隅後年の代表作。
監督 三隅研次
原作 若山富三郎
脚本 石松愛弘
撮影 森田富士郎
美術 下石坂成典
音楽 村井邦彦
出演 若山富三郎、松尾嘉代、関口宏、渡辺文雄、大滝秀治、小林昭二、大木実、石橋蓮司、真山知子、東三千
5月1日(日)14:00 - 15:34
『必殺仕掛人 秋風二人旅[ニュープリント]』 1972年(松竹=朝日放送)
(47分・16mm・カラー)
必殺仕掛人 秋風二人旅
 大映倒産後、三隅はテレビ演出も本格的に手がけるようになる。松竹と朝日放送が共同製作し、1972年の「必殺仕掛人」から始まった「必殺」シリーズは、市井の徒が裏稼業で暗殺を請け負うという斬新で過激な設定が受け、現在まで続く長寿シリーズとなった。三隅は「必殺仕掛人」から第6シリーズの「必殺仕置屋稼業」(1975年)まで、計19話の演出を担当した。今回は16mmニュープリントで上映する。
 シリーズ第12話。上方での仕事を受けた梅安は彦造(小林)と京に向かうが、旅の侍(天知)を見た彦造は妻子の仇と血相を変え、討とうとする。天知茂が対照的な兄弟の2役をさすがの貫録で演じ分けている。
監督 三隅研次
原作 池波正太郎
脚本 安倍徹郎
撮影 石原興
美術 川村鬼世志
音楽 平尾昌晃
出演 緒形拳、天知茂、小林昭二、林与一、原健策、北真知史朗、市川小金吾、伴勇太郎、西崎健、沢田トモ、芦沢孝子
ナレーター 睦五郎
『必殺仕掛人 地獄花[ニュープリント]』 1973年(松竹=朝日放送)
(47分・16mm・カラー)
必殺仕掛人 地獄花
 シリーズ第21話。O・ヘンリーの「賢者の贈り物」を下敷きに、貧窮にあえぐ浪人・神谷兵十郎(田村)と妻しず(金井)のすれ違いを残酷に描く。池波正太郎に師事した安倍徹郎は、「必殺」シリーズをはじめ、池波作品の代表的脚本家として知られる。
監督 三隅研次
原作 池波正太郎
脚本 安倍徹郎
撮影 石原興
美術 川村鬼世志
音楽 平尾昌晃
出演 緒形拳、田村高廣、金井由美、山村聡、津坂匡章、浮田左武郎、外山高士、波田久夫、木下サヨ子、太田優子
ナレーター 睦五郎
5月1日(日)15:40 - 16:30
石原興氏アフタートーク
 (聞き手:冨田美香 NFC主任研究員)
このページの先頭へ