共催展
  小林古径展


共催
日本経済新聞社、京都新聞社
協賛
鹿島建設、コスモ石油、大日本印刷
協力
山種美術館
会期
平成17年7月26日(火)〜9月4日(日) (36日間)
入場者数
41,185人(一日平均:1,144人)

 新潟県に生まれた小林古径(1883-1957)は、16歳の時に上京して、梶田半古に入門、師にならって歴史風俗画を主に描き、日本絵画協会・日本美術院連合共進会などで受賞を重ね、安田靫彦、今村紫紅の誘いにより紅児会に参加、活動の幅を広げていく。日本美術院が再興されると、文展を離れてこれに参加、第一回展に出品して同人に推挙され、以後再興院展を中心に活躍する。大正11年から翌年にかけて、日本美術院の留学生として渡欧した古径は、帰国後、明治末から大正にかけての大らかでロマン的な作風から、鋭い厳しい線に、研ぎすまされた形態と色彩を持った高雅な作風へと変わり移っていく。昭和25年には文化勲章を受章した。
 当館では、昨年、東京の近代日本画壇の基礎を作り、その代表として活躍した横山大観の展覧会を開催したのを受け、今年は、その次の世代を代表する小林古径の画業を紹介する展覧会を開催し、東京の近代から現代にかけての日本画壇がどのように展開していったのかを見ることとした。
 最初期から晩年までの代表作、絶筆を含む124点の本画(両会場併せて)を三章に分けて展示するほか、古径の描く日本画に、より親しみを感じられるよう、それぞれの章末にトピックコーナーを設け、修業時代の素描類、渡欧時のスケッチ帳、本画が出来るまでの制作過程を展示したり、コーナー以外でも、本画と大下図を並べて展示したりした。また、当館の所蔵品である利点をいかして、教科書に使われるなど露出度が高く、本展のB2ポスターにも使った画巻《竹取物語》を前・後期通して全場面展示した。元は、《竹取物語》と同様の画巻であったが、現在の所蔵者になってから額装に改められた《清姫》については、額装作品の下に画巻状の複製品を展示し、古径の制作意図を理解する助けとした。
 なお、本展は東京国立近代美術館で立ち上がったのち、当館に巡回してきたものである。

(研究員・小倉実子)

パネル他
あいさつ(和・英) 各1
ポートレート 1
略年譜 1
章解説パネル 5
トピック解説パネル 12
写真パネル 16

カタログ
28.8×22.3cm、324頁
図版 カラー201点;参考図版 モノクロ1点
収録論文等
  「小林古径について」 尾ア正明
  「小林古径をめぐる、5つの断章」 古田亮
  「章解説」「トピック解説」 東京国立近代美術館
  「作品解説」 尾ア正明、古田亮、中村麗子、小倉実子
  「年譜」「参考文献」 中村麗子編
  「落款印譜集」
編集:東京国立近代美術館、日本経済新聞社
発行:日本経済新聞社
翻訳:小川紀久子、マーサ・マクリントク

新聞雑誌関係記事
新聞記事
日経 4月17日 「近代日本画の名匠 小林古径展」
日経 6月25日 「小林古径展から 私の一点1 清姫(日高河)」 梅原猛
日経 6月16日 「小林古径展から 私の一点2 子犬」 水原紫苑
日経 6月18日 「小林古径展から 私の一点3 髪」 森下俊三
日経 6月19日 「小林古径展から 私の一点4 阿弥陀堂」 福井爽人
日経 7月18日 「近代日本画の名匠―小林古径展 厳しい線 清澄な色彩」
京都 7月26日 「高雅な作品一堂に きょうから小林古径展」
朝日 7月29日 「裸体意識させぬ〈髪〉」 森本俊司
毎日 7月30日 「ほっとした気分 画面から」 岸桂子
京都 8月6日 「近代日本画の名匠 小林古径展に寄せて〈上〉 上質で清麗な描線」
畠中光享
日経 8月9日 「京都国立近代美術館〈小林古径展〉 伝統と新しさ 巧みな融合」
並木誠士
京都 8月13日 「近代日本画の名匠 小林古径展に寄せて〈下〉 絵を描くことの
本当の意味」 平野重光
産経 8月17日(夕) 「小林古径展 緊張感と温かみが織り成す世界」 早瀬廣美
日経 8月20日 「近代日本画の名匠―小林古径展 鋭いまなざしと生命への讃歌」

雑誌記事
文化庁月報 6月号 「小林古径展」 小倉実子
芸術新潮 9月号 「小林古径 細部のドラマ」 撮影:鈴木理策
視る No. 418/419
(5-6・7-8月合併号)
「〈体感する〉小林古径」 中村麗子
D ジャーナル 8月12日号 「京都国立近代美術館〈小林古径展〉」


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