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パリの日本文化会館にて、記念国際シンポジウム「東西文化の磁場」
《Orient/Occident:une attraction mutuelle》を開催
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パリの日本文化会館にて、記念国際シンポジウム「東西文化の磁場」
《Orient/Occident:une attraction mutuelle》を開催
現在、パリの日本文化会館で、当館が協力して「近代日本工芸 1900-1930−伝統と変革のはざまに」展(”Les arts decoratifs face a la modernite 1900-1930″)が開催されています(10月13日〜12月23日)。この展覧会の公開プログラムとして、11月18日(木)に同館大ホールで、記念国際シンポジウム「東西文化の磁場」が開催されました。
本シンポジウムは、当館が中心となってすすめている日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究(A))による採拓研究課題「東西文化の磁場−日本近代建築・デザイン・工芸の脱−、超−領域的作用史の基盤研究」の一環として開かれたもので、シンポジウムは以下の6名の研究者が発表し、ディスカッションを行いました。
・尾﨑正明(京都国立近代美術館長)
「レオナール藤田(藤田嗣治)と日本画壇」
・松原龍一(京都国立近代美術館主任研究員)
「パリで開催されたふたつの万国博覧会と近代日本工芸 1900-1930年」
・稲賀繁美(国際日本文化研究センター教授)
「工藝的思考と触覚的契機」
・出川哲朗(大阪市立東洋陶磁美術館長)
「明治、大正期の陶芸作家による、伝統と革新のはざまでの
中国古陶磁器の倣製品の制作について」
・加藤哲弘(関西学院大学教授)
「装飾における日本的なもの」
・クリストフ・マルケ(ソルボンヌ・パリ・シテ研究高等教育拠点
フランス国立東洋言語文化研究学院 日本語・日本文化学部長)
「東京−パリ−京都:20世紀初頭の浅井忠における
『装飾』芸術再発見への道程」
・全体討議
シンポジウムのテーマ「東西文化の磁場」が示すように、工芸を中心としながらも、絵画、 デザイン、様式論、さらには美学・芸術学的観点からも考察が加えられ、聴衆参加の多くのフランス人に、まさに「洋の東西」の文化表現交流の一端が理解いただけたのではないかと思われます。また発表者の中には、開催中の「近代日本工芸」展の出品作を実例に自説を展開された方もありました。シンポジウムの内容は、来年度発行される当館の研究論集『CROSS SECTIONS』第4号に掲載の予定です。
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