MoMAK Films 2020 中国映画の展開――女性たちの物語 2021年2月26日(金)・27日(土)・28日(日)
本企画は、京都国立近代美術館と国立映画アーカイブ、中国電影資料館の共同により、中国映画の名作を上映し、その歴史を回顧する試みです。
今回は数ある作品から厳選し、女性を主人公とした1930年代から1990年代までの作品をお届けします。先進的な映画文化が花開いた30年代の上海で製作された『木蘭従軍』、中国を代表する監督のひとりである桑弧(サン・フー)の作品、そして80年代にデビューし、中国映画の素晴らしさを世界に知らしめた第五世代の監督作まで、時代を超えて語り継がれている中国映画の名作を上映します。
料金 |
1プログラム 520円(オンライン事前予約制のみ) ※中学生以下無料 ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)。 ※当日に限り、本券でコレクション展もご覧いただけます。 |
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定員 |
先着30席 新型コロナウイルス感染予防・感染拡大防止のため、 MoMAK Filmsではお客様に安心して映画を鑑賞していただけるよう実施形態・入場券の販売方法を変更します。 MoMAK Films にご参加の皆様へのお願い(PDF) |
チケットの購入方法 | こちらからご希望のお日にちを選択いただき、購入ページへお進みください。 |
会場 |
京都国立近代美術館 1階講堂 ※会場内での飲食はご遠慮ください。 |
主催 | 京都国立近代美術館、国立映画アーカイブ、中国電影資料館 |
パンフレット |
パンフレット (PDF) |
2.26
fri. 14:00-15:34
戦前の日本で公開された数少ない中国映画の一本。武芸に長けた美女の花木蘭(陳)が、父や亡き兄の国を思う気持ちを察して男装の武者となり、武勲を上げて故郷に錦を飾るという物語。有名な唐代の伝説で、京劇の演目でもある。ディズニーが製作した『ムーラン』(2020、ニキ・カーロ)でも取り上げられた。監督の卜萬蒼(プー・ワンツァン)は、李香蘭(山口淑子)主演『萬世流芳』(1942)の共同監督のひとりでもある。
監督 | 卜萬蒼 |
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脚本 | 欧陽予倩 |
撮影 | 余省三、陸元亮 |
美術 | 張漢臣 |
音楽 | 厳工上 |
出演 | 陳雲裳、梅熹、劉継群、韓蘭根、洪警鈴、殷秀岑、尤光照、葛福栄 |
2.27
sat. 14:00-15:38
魯迅の同名小説を映画化。辛亥革命前後を背景に、姑に売られて望まぬ再婚をした未亡人の祥林嫂(白)の悲運を描く。裕福な家から貧しい家まで緻密に再現したセットや、降りつづく雪など、美術の精巧さが目を引くカラー作品。ラストシーンには、原作にないナレーションが付け加わっており、製作者たちが置かれた政治的状況も垣間見える。主演の白楊(パイ・ヤン)は30年代から50年代にかけて高い人気を誇った中国映画を代表する女優。
監督 | 桑弧 |
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原作 | 魯迅 |
脚本 | 夏衍 |
撮影 | 銭江 |
美術 | 池寧 |
音楽 | 劉如曾 |
出演 | 白楊、魏鶴齢、李景波、史林、李健、李孟堯 |
2.28
sun. 14:00-15:40
監督は中国の第五世代の代表的監督である張藝謀(チャン・イーモウ)。過去を題材に映像美を打ち出した『菊豆』(1990)、『紅夢』(1991)から作風を一変させ、本作では当時の社会をリアリズム・タッチで描く。施行されたばかりの行政訴訟法を取り上げている。農村に住む秋菊(鞏)は、夫の股間を蹴った村長に立腹し巡査に訴えるも謝罪を受けられず、郡・県・市の公安へ告訴して回る。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、鞏俐(コン・リー)も主演女優賞に輝いた。
監督 | 張藝謀 |
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原作 | 陳源斌 |
脚本 | 劉恒 |
撮影 | 池小寧、于小群、盧宏義 |
美術 | 曹久平 |
音楽 | 趙季平 |
出演 | 鞏俐、雷恪生、戈治均、劉佩琦、楊柳春 |