展覧会近代洋画の開拓者 高橋由一
近代洋画の開拓者 高橋由一
1877年頃
東京藝術大学
《鮭》や《花魁》(いずれも重要文化財)、あるいは《豆腐》《山形市街図》を描いた画家として知られている、明治時代を代表する洋画家、高橋由一の全貌を紹介する展覧会です。
明治維新後に丁髷を落とし「由一」を名乗るところから、近代洋画の父と呼ばれる高橋由一の活躍がはじまります。この時すでに40歳を超していました。絵が好きで画家になりました、といった甘さは微塵もなく、洋画を日本に普及するのが自分の果たすべき使命だという強い自負にあふれていました。画塾を開き、展覧会を催し、美術雑誌を刊行し、ユニークな美術館建設構想も抱きました。日本には洋画が必要なのだ、ということを必死になって世間にうったえたのです。由一には留学経験はありませんが、本場の西洋画を知らずに写実に挑んだ男が生み出した油絵だからこそ、黒田清輝以降の日本洋画の流れとは一線を画す「和製油画」として日本的な写実を感じさせるのです。
本展では、由一の代表作を網羅し、初期から晩年までの作品を一堂に紹介するほか、イメージソースとなった広重や司馬江漢らの作品、あるいは「由一史料」と呼ばれる文書類もあわせて展示し、「近代洋画の開拓者」高橋由一の魅力を探ります。
- 展示目録
- 近代洋画の開拓者 高橋由一 展示目録
- 会期
- 2012年9月7日(金)~10月21日(日)
- ※期間中、展示替を行います。
前期:9月7日(金)-9月30日(日)
後期:10月2日(火)-10月21日(日)
※第一章の≪ヒポクラテス像≫二点のみ、9月24日(月)に入れ替えを行います。 - 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
- 毎週月曜日
※ただし、9月17日(月)、10月8日(月・祝)は開館、9月18日(火)、10月9日(火)は休館 - 主催
- 京都国立近代美術館
読売新聞社
NHK京都放送局
NHKプラネット近畿 - 協賛
- 日本写真印刷
あいおいニッセイ同和損保 - 特別協力
- 金刀比羅宮
- 協力
- 東京藝術大学大学院文化財保存学専攻保存修復油画研究室
- 観覧料
当日 | 前売り | 団体(20名以上) | |
---|---|---|---|
一 般 | 1,300 | 1,100 | 1,000 |
大学生 | 900 | 700 | 600 |
高校生 | 500 | 300 | 200 |
中学生以下 | 無料 | 無料 | 無料 |
※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
※障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料。
(入館の際に証明できるものをご提示ください)
※前売券の主な取り扱い
チケットぴあ (Pコード:765-258)
ローソン (Lコード:51472)
ほか主要プレイガイド、コンビニエンスストアなどで販売予定
※前売券は、7月6日(金)から9月6日(木)までの期間限定販売
関連イベント
- 講演会
- ■「由一は、なぜ鮭と豆腐を描いたのか」
古田 亮氏(東京藝術大学大学美術館准教授)
日時:9月8日(土)午後2時~3時30分
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します) - ■「由一の風景画を中心に」
熊田 司氏(和歌山県立近代美術館館長)
日時:9月22日(土)午後2時~3時30分
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)
- ワークショップ
- ■由一をめぐるワークショップ
日時:9月29日(土)・10月13日(土)
定員:各日・約15名(要申込)
<詳細はこちら>
- 関連展示
- 京の由一 田村宗立 ― 京都洋画の先覚者
日時:8月29日(水)~10月28日(日)
会場:京都国立近代美術館4Fコレクション・ギャラリー
<詳細はこちら> - 広報資料
- チラシ PDF形式(2.6MB)
- 巡回先
- 東京藝術大学大学美術館 2012年4月28日(土)~6月24日(日)
山形美術館 2012年7月20日(金)~8月26日(日)
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