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展覧会[横尾忠則作品展]横尾byヨコオ:描くことの悦楽―イメージの遍歴と再生

[横尾忠則作品展]横尾byヨコオ:描くことの悦楽―イメージの遍歴と再生

 横尾忠則(1936― )は1960年代から今日まで、ポスター、イラストレーション、版画、ブックデザイン、絵画、写真、ヴィデオや執筆活動などの様々な表現メディアを駆使しながら、常に斬新で刺激的なイメージを創造し続け、世代を越えた幅広い共感を集め続けている。近年あらためて横尾作品に対する興味が高まり、幾つかの美術館で大規模な展覧会が開催されている。京都国立近代美術館と横尾忠則が数年をかけて独自に構想を温めてきた今回の展覧会では、作者と美術館側が密接な対話を重ねながら新しい構成・展示の手法に挑戦した。両者は様々な可能性を検討した後、過去に制作された膨大な作品の中から軸となる幾つかのイメージの流れを見つけ、あたかも絵本の中を俳徊するように、作品の間を巡りながらそのイメージの連鎖を辿っていく構成を採用した。また本展には作者自身がこれらのイメージ群から新たなインスピレーションを得て制作した27点の新作が加えられ、横尾自身が〈現在〉という視点から自作を再解釈し、自分の作品に新たな意味を発見していく対話的なプロセスとしても提示された。「イメージのしりとり」ともいえる本展の構成・展示については、各方面から予想以上の反響が寄せられ、「展示で語る横尾論」として高い評価を得ることが出来た。

会期
7月8日―8月17日(36日間)
入場者数
22,145人(1日平均615人)
出品作品数
214点
カタログ
『横尾byヨコオ:描くことの悦楽―イメージの遍歴と再生』/30.3×20.9cm/167頁
編集:河本信治、村上明子(京都国立近代美術館)/デザイン:西岡勉/発行:京都国立近代美術館
所収論文:「展覧会について」河本信治

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