展覧会北大路魯山人の芸術
北大路魯山人の芸術
北大路魯山人の芸術は、わが国近代陶芸史上において特異な位置をしめている。最初日本画を志し、その後書と篆刻にすぐれた天分を発揮した魯山人は、食通としてもはやくから有名であったが、もっとも大きな業績を残したのは、中年から入った陶芸においてであった。彼の作風は、一流一派にとらわれず、古来のあらゆるものを自在に消化するとともに、その妙味を豪放に現代に生かした、きわめて多彩かつ清新な魅力にあふれたものである。伝統をとりいれながら伝統に縛られることのないその独創的な仕事の数々は、すでに生前から多くの刺激を陶芸界にあたえていたが、近年ますますその真価が認められるようになってきた。
本展はその本領である陶芸を中心として、書、絵画、漆芸、篆刻など多方面にわたる魯山人の代表作を一堂にあつめ、魯山人芸術の精髄を示すと同時にその重要な再検討を試みようとするものである。京都展は、東京本館の魯山人展のあとをうけ、これに多少の取捨撰択を加えて開かれたもので、総数202点におよぷ作品が展示された。
- 会期
- 12月15日―1月25日(33日間)
- 入場者数
- 総数3,281人(1日平均99人)
- 出品作品数
- 陶芸177点 染もの1点 鉄器1点 漆器9点 日本画19点 書21点 篆刻7点 計235点
- パネル
- 趣旨 和文1 英文1 年譜1 写真および魯山人の言葉若干
- カタログ
- 北大路魯山人の芸術 25.6×18.2 本文12P 単色20P
- 新聞雑誌関係記事
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読売 1.7(佐藤雅彦)
京都(夕) 12.21
朝日 12.18
淡交2月号(木村重信)
日本美術工芸305(森田子龍・八木一夫)
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