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展覧会工芸における手と機械

工芸における手と機械

 現代工芸においては、伝統的技術による一品制作の作品とならんで、近代的な機械で量産された作品が、新しく大きな位置をしめてきていることはいうまでもない。従来行ってきた工芸の展示では量産品をとり上げたことがなかったので、今回はもっぱら機械的な生産過程を通してつくり出された製品を階下に展示し、これと対比的に階上には、個々の作家による一品制作でありながら、量産化への方向をなんらかのかたちで示している作品を陳列した。その意図するところは、手による作品と機械による作品との比較によって、両者の関係をいかにすべきかを改めて考え直し、そして機械による近代工芸が、伝統的な工芸とは違った機能的な美しさを見せていることを看取してもらおうとするところにあった。展示品は、陶磁器、漆器、ガラス、金属器具、家具、照明具、染織からミシン、冷蔵庫,テレビなど広範囲に及び、現代の工芸ならびにデザインの多様性を反映していた。ディスプレイには写真および解説パネルを多数使用して、鑑賞の便宜を図った。
 なおこの展覧会には国立近代美術館(東京)の阿部公正技官と実行委員として下記の方々の御協力をいただいた。
 内村喜之  金子 至  神代雄一郎  山田耕雲

会期
10月25日―11月16日(20日間)
入場者数
総数1,970人(1日平均98人)
出品協力
ジャパン・デザイン・ハウス 大阪デザインハウス 白木屋
パネル
趣旨1 写真および解説多数
カタログ
工芸における手と機械 26×18.5 本文および単色 8P.
新聞雑誌関係記事
朝日 11.13

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