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展覧会工芸における伝統と現代  現代絵画の動向―西洋と日本―

工芸における伝統と現代  現代絵画の動向―西洋と日本―

 現代の美術に、わが国の伝統がどのように生かされているかということは、工芸に限らず、現代美術のどの分野でも大きな関心事にちがいないが、とりわけ技術伝承の欠くことのできぬ工芸の領域では、とくに重要な事柄である。「工芸における伝統と現代」展は、陶芸、漆芸、金工、木工、竹工、染織の各分野から、江戸時代までのすぐれた過去の遺品を選び、これと、現代作家の手になる作品とを並置することによって、日本の工芸の伝統が現代いかなるかたちで受けとられ、更新されているかをみようとするものである。ただし陶芸については展示スペースの関係から、志野と織部に限定して作例をあげるにとどめた。
 1階の会場では前々回に引き続いて、「現代絵画の動向」展を開催した。今回の展観は、近年、日本に来て個展を開いた多くの欧米の画家のうち、とくに画壇に新鮮な刺激を与えたと思われる幾人かの作品を選び、それに、わが国の第一線で活躍している画家の作品と、第1回展で展示しなかった新人画家の作品を加えて陳列した。日本の画壇がヨーロッパやアメリカの美術界と密接な交渉をもち、その接触から相互に大きな収穫を生み出していることは、戦後の美術界のめだった現象であるが、その現状をここに概観しようとしたのである。
 なお「工芸における伝統と現代」展の作品選択については下記の方々の御協力を煩わした。
岡田譲・北村哲郎・蔵田蔵・小山富士夫・藤岡了一・山辺知行。

会期
7月6日―9月15日(62日間)
入場者数
総数5,210人(1日平均84人)
出品作品数
工芸における伝統と現代 陶芸26点 金工21点 漆工22点 木竹工12点 染織26点 計107点
現代絵画の動向 62点
パネル
趣旨1 作品解説 多数
カタログ
工芸における伝統と現代 26×18.5 本文および単色7p. 
現代絵画の動向―西洋と日本―26×18.5 本文および単色7p. 図版 モノクロ 6点
「現代絵画の動向―西洋と日本―」今泉篤男
出品作家小伝(ABC順)
目録
新聞雑誌関係記事
朝日 7.27, 8.18(乾 由明)
京都 7.11(夕)(今泉篤男), 7.29(夕)
読売 7.19(中村義一)
日本美術工芸301(森 啓)

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