お知らせ

ギャラリー・ラボ2007——鑑賞空間の合意に向けて
  細見美術館「鑑賞方法についてのアンケート」


細見美術館では、〈鑑賞方法についてのアンケート〉を実施しております。

美術館を訪れる頻度は?誰と美術館に来る?「会話をしながらの美術鑑賞」についてどう思う?…美術館での鑑賞方法は人それぞれ。

あなたの"美"の楽しみ方を教えてください。

(細見美術館・仙波千尋)

関連リンク
細見美術館
細見美術館地下1階 「古香庵」展示室にアンケートを設置。
細見美術館アンケート
細見美術館アンケート

(2007/10/12 細見美術館・仙波千尋)

結果報告

アンケート実施期間 10月10日(水)〜11月4日(日)
総回答数 24
年齢層:10〜20代→5 / 30〜40代→10 / 50〜60代→7 / 70代以上→2
性別:男→5 / 女→19

集計結果
美術館を訪れる頻度は?
A.  1年に1回0
B.  半年に1回6
C.  2、3ヶ月に1回6
D.  それ以上12
美術館へは、どなたと訪れる事が多いですか?
A.  ひとり17
B.  友人3
C.  家族4
D.  恋人0
E.  その他0
数人で鑑賞する場合、鑑賞方法はA・Bどちらを好みますか?
A.  それぞれ自分のペースで鑑賞14
B.  同伴者と語り合いながら鑑賞4
どちらにも〇、或いはどちらにも〇をつけず6
その理由は?【年齢層/性別】
〈Aを選んだ方〉
(1)話しながら見ると他の鑑賞者に迷惑だし、自分のペースで見たほうが楽しい。【10〜20代/女】
(2)それぞれ感じ方が違うから。話をしているとじっくり鑑賞できないので。【30〜40代/女】
(3)やはり1人だと好きな絵をずっと見ていられます。【10〜20代/男】
(4)それぞれペースが違うから。そして最後に好きな作品、良かった点、悪かった点をはなします。【10〜20代/女】
(5)ゆっくりと自分の好むように見たいから【30〜40代/女】
(6)ゆっくり見られるから【30〜40代/男】
(7)Bにしたいが…他者の迷惑を考えると…【50〜60代/男】
(8)私が好きな作品のところに何度ももどるため。【10〜20代/女】
(9)時間を気にせずに見られるから【10〜20代/女】
(10)私はいつも1人なので数人のペースはわかりませんので…【50〜60代/女】
(11)好きなものを好きなだけ見たいから【30〜40代/女】
(12)自分の世界に入りこめるから【30〜40代/男】
〈Bを選んだ人〉
(13)絵の表現しているものを確かめあう【70代以上/女】
(14)自己完結するのは作り手だけで十分だと思うから【30〜40代/女】
(15)作品を前にして話をすると、いろいろな連想ができて思わぬ事に気づいたり、インスピレーションが湧くことがあるから。【30〜40代/女】
〈どちらにも〇、或いはどちらにも〇をつけず〉
(16)その時の混みぐあい、気分によりけりです。【30〜40代/女】
(17)絵によって違う【50〜60代/女】
(18)絵并美術鑑賞は1人でする方が好き【70代以上/女】
(19)どちらとも。別々でも一緒でも気をつかう。話しても大丈夫な範囲でなら話したりもするが基本的に各自のペース【30〜40代/女】
「会話をしながら美術鑑賞を楽しむ」という鑑賞方法について、ご意見をお聞かせください。

「あなたの“美”の楽しみ方を教えてください。」と題し、約一ヶ月に渡って実施した〈鑑賞方法に関するアンケート〉。最終的に24の回答をいただきました。回答者は、その半数が「2・3ヶ月に1回以上」美術館を訪れるという、比較的頻繁に美術を楽しむ方たち。また、おひとりで美術館を訪れる方が多数を占めました。

鑑賞方法としてはA「それぞれ自分のペースで鑑賞」する事を好む方が14件、B「同伴者と語り合いながら鑑賞」する事を好む方が4件となりましたが、どちらとも決めかねる回答も6件、全体の1/4を占めました。Aを選んだ理由を見ると、あくまで自分のペースでゆっくり作品と向き合う事に美術鑑賞の楽しみを置かれる方が殆どのようです。ただ、理由Fのように会話をしたいけれども、他者への迷惑を考えて静かに鑑賞するという意見もいただきました。

(総回答数は少ないにせよ)今回のアンケートからは、「他者への迷惑」が鑑賞方法におけるキーワードになっている事が見て取れます。「会話をしながら美術鑑賞を楽しむ」事への意見を募った項目(上記集計結果には挙げず)では、会話は鑑賞の妨げになるとの声が寄せられると共に、他者への迷惑にならなければ美術館での会話は楽しい、良いと思う、という意見が複数集まりました。また、日時・会場を決めて会話をしながら美術鑑賞を楽しむ機会を設けるとよいのでは、という意見も2件寄せられています。今回のギャラリー・ラボ2007プロジェクトのような、他者への迷惑という問題が解決された鑑賞空間の設置は、会話をしながら美術を楽しむ事への欲求を持ちつつ積極的になれなかった人々へ、鑑賞の楽しみを広げる契機となるのではとの感想を持ちました。

(2007/11/14 細見美術館・仙波千尋)


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