KATAGAMI Style ― もうひとつのジャポニスム


ヘルマン・グラートル
(上)型紙 瓢箪 ヴュルテンベルク州立博物館、
  シュトゥットガルト
(下)アーデルベルト・ニーマイヤー《花器》
  1907-08年 ニンフェンブルク磁器製作所
 「KATAGAMI/型紙」は、そこに見られる豊かで洗練されたデザインと高い技術によって、今日世界で注目を集めています。しかし型紙はすでに19世紀半ばから産業化が進む社会において、時代に即した新たな造形表現を求めていた欧米で積極的に収集され、多くの芸術家やデザイナーに影響を与えました。本展では、この型紙がアーツ・アンド・クラフツ運動をはじめとする美術・デザイン改革運動期の欧米でどのような役割を果たし、それがいかに現代に受け継がれているかを、国内外約70箇所から集めた様々なジャンルの作品約400点でご紹介します。
 全5章からなる本展の第1章では、まずは武家階級の正装用として重用され、その後町人階級にも拡がり、江戸中期に最盛期を迎えた型紙とそれを用いた型染の歴史をご覧いただきます。続く第2章ではイギリスとアメリカ、第3章ではフランスとベルギー、第4章ではドイツ、オランダそしてオーストリアでの型紙の受容とその展開をご紹介します。それぞれアーツ・アンド・クラフツ、アール・ヌーヴォーそしてユーゲントシュティールと名称は異なりますが、各国の新たな美術やデザインを追い求めた運動の中で、型紙は受容され消化されていきました。端的には、自然のモティーフの大胆なデフォルメとパターン化や、具象的で曲線的な文様と抽象的で幾何学的なパターンの統合などに、その影響が見られます。しかしそれによって生み出された新たな造形は各地域によって様々です。「型紙」という切り口で、19世紀末から20世紀前半にいたる美術・デザインの展開を、世界的な視野から通覧できるのも、本展の大きな特徴だと言えるでしょう。さらに最後の第5章では、過去における「型紙」の影響を時代に即して改案したり、「型紙」を再発見し、それを今のデザイン活動に活用するといった現在の動きをご紹介します。
 当初は日本から海外に輸出された陶磁器などの包み紙に用いられていた「浮世絵」が、「UKIYO-E」として世界中に広まり、印象派をはじめとする新たな芸術動向誕生の起爆剤となったように、本来は染めの道具である「型紙」が、「KATAGAMI」として昔も今も世界の美術やデザインに与える新鮮な驚きを、本展でご覧下さい。

型紙
型染に用いる道具で、柿渋で加工した美濃和紙に彫刻刀で文様が彫られたもの。古くは裃や小袖、浴衣などの着物の生地に、防染糊を用いて文様を染め抜くため用いられた。

展示目録
  全出品リスト
  展示替えリスト
  不出品リスト

会期
2012年7月7日(土)〜8月19日(日)
  ※期間中、展示替を行います。
  前期:7月7日(土)−7月29日(日)
  後期:7月31日(火)−8月19日(日)

開館時間
通常の開館時間
午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
金曜日の夜間開館日
午前9時30分〜午後8時(入館は7時30分まで)
※8月16日(木)も夜間開館実施

ランプ点灯時刻
会期中、毎日下記のスケジュールで15分間ランプを点灯します。
午前11時〜 2章 No. 2081 ランプ:芥子
(ルイス・コンフォート・ティファニーおよび工房)
午後2時〜 2章 No. 2079 アヴェリー・クーンレイ邸の壁面照明器具
(フランク・ロイド・ライト)
午後3時30分〜 3章 No. 3039 ランプ《たんぽぽ》
(ドーム兄弟、ルイ・マジョレル)

休館日
毎週月曜日
※ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)は開館

主催
京都国立近代美術館
日本経済新聞社
京都新聞社
協力
全日本空輸

後援
京都府
京都市
京都商工会議所

観覧料
  当日 前売り 団体(20名以上)
一 般 1,400 1,200 1,100
大学生 1,000 800 700
高校生 500 300 200
中学生以下 無料 無料 無料

※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
※障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料。
 (入館の際に証明できるものをご提示ください)
※前売券の主な取り扱い
 チケットぴあ (Pコード:765-093)
 ローソン   (Lコード:55887)
 ほか主要プレイガイド、コンビニエンスストアなどで販売予定
 ※前売券は、5月28日(月)から7月6日(金)までの期間限定販売

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関連イベント
展覧会コミッショナーによる 記念パネルディスカッション
■「型紙を通して見えてきた世界と日本」
馬渕明子氏(日本女子大学教授)
高木陽子氏(文化学園大学教授)
長崎 巌氏(共立女子大学教授)
池田祐子(当館主任研究員)
日時:7月21日(土)午後2時〜5時
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)
<詳細はこちら>

記念講演会
■「型染の歴史と京型紙」
藤井健三氏(財団法人西陣織物館顧問)
日時:8月4日(土)午後2時〜3時30分
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)


広報資料
プレスリリース PDF形式(560KB)

チラシ  PDF形式(620KB)

 


プレチラシ(全8種類、104x154mm) PDF形式(3.4MB)



巡回先
三菱一号館美術館 2012年4月6日(金) 〜5月27日(日)
三重県立美術館  2012年8月28日(火)〜10月14日(日)


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