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展覧会近代日本画壇の巨匠 横山大観展

近代日本画壇の巨匠 横山大観展

 当館では、主に京都や関西で活動した作家の展覧会を開催してきた。一方で、東京の作家を紹介することによって、お互いの相異点が浮かび上がり、更に京都や関西で活動する作家の特色がよりはっきり理解されるであろうと考え、1981年には速水御舟、2001年には前田青邨の展覧会を開催している。そこで、今回は近代京都画壇の基礎を作った竹内栖鳳と並び称され、開催希望の声も多い、東京の近代日本画壇を代表する横山大観を取り上げ、展覧会を開催することとなった。大観芸術の紹介が目的なので、その流れが理解しやすいように、ほぼ年代順に展示することとした。
 横山大観展は、これまでに各地で何度も開催されており、それらとは違ったものとするために、今迄に殆ど出品されたことのない作品を集めるようにした。また、大観というと、豪放な一面が強調されがちであるが、意外に繊細な一面があり、その点がよく分かるような作品も集めてみた。40メートルの長春《生々流転》を展示するにあたっては、一度に全部を出すことが出来なかったため、ほぼ半分つつを前・後期で巻替え展示せざるを得なかった。その代わりに、約二分の一の複製品をすぐ後ろに展示し、全体像を把握できるよう工夫した。大観の作品はよく知られているものが多く、それを目当てに訪れるお客様も多いことから、チラシをA4二つ折りとして主要作品をなるべく多く載せ、各々に展示時期を入れるようにした。
 なお、本展は同年5月18日から6月20日の日程で、長野市にある財団法人水野美術館でも開催された。

会期
7月2日―8月8日(33日間)
入場者数
107,032人(1日平均3,234人)
共催
朝日新聞社
出品作品数
120点
カタログ
『近代日本画壇の巨匠 横山大観展』/28.0×22.5cm/231頁
編集:京都国立近代美術館、朝日新聞社事業本部・大阪企画事業部/発行:朝日新聞社事業本部・大阪企画事業部
所収論文:「画壇の壮士 横山大観」内山武夫、「横山大観序説」島田康寬
巡回先
水野美術館

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