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展覧会COLORS ファッションと色彩―VIKTOR&ROLF&KCI

COLORS ファッションと色彩―VIKTOR&ROLF&KCI

 当館と京都服飾文化研究財団(KCI)が1980年の「浪漫衣裳展」からほぼ5年ごとに開催してきたファッションをテーマとしたシリーズの5回目となる展覧会。ファッションと現代美術の相互補完的な活動領域を検証した1999年の「身体の夢展」をさらに展開した本展は、ファッションを「イメージ」と語られたこと(言説)という側面で検証しながら、現代文化という広範な領域の問題として考えなおす挑戦的なものとなった。
 「色彩」の研究は各分野で優れた研究が積み重ねられてきたが、いままでの服飾史研究や衣装展では副次的な扱いがなされてきた。本展では「色彩」をファッションの中心解釈軸に据え、ファッションと色彩の不可分な関係に潜む歴史的・文化的要因を検証し、広範囲で学際的な角度から考察した。また展示は、ゲストキュレー夕ーとしてオランダの気鋭のファッションデザイナー・ユニット、ヴィクター&ロルフを招き、彼らとの密接な協議を経て、斬新で極めて包摂的で環境的展示を成功させることができた。本展はファッションを現代文化の実践の一つに据えたこと、美術館の展示手法に新たな地平を拓いたことにおいて多方面から高い評価を受けた。
 なお本展は京都展終了後、東京の森美術館に巡回し、ここでも大きな反響を呼んだ。

会期
4月29日―6月20日(47日間)
入場者数
42,290人(1日平均900人)
共催
京都服飾文化研究財団
出品作品数
87点
カタログ
『COLORSファッションと色―VIKTOR&ROLF&KCI』/26.0×19.0cm/301頁
監修:河本信治(京都国立近代美術館)、深井晃子(京都服飾文化研究財団)/編集:諏訪珠実、新居理恵、石関亮、筒井直子、山本奈緒子(京都服飾文化研究財団)、株式会社福本事務所/デザイン:西岡勉/発行:京都服飾文化研究財団
所収論文:「はじめに」河本信治、「仮託された夢、時代の色」深井晃子、「ヴィクター&ロルフ、セルフポートレート」インタビュー:京都服飾文化研究財団、「ヴィクター&ロルフ 交差するアートとファッション」スーアン・ファン・デル・ザイプ、「ヴィクター&ロルフ そのクリエーション」石関亮、「赤には二面があること」クロード・レヴィ=ストロース、「マネ、黒の効果」クロード・アンベール、「青―空間と身体のポエジー」小林康夫、「都市と色」森川嘉一郎、「色の流行と天然染料―緊張下の歴史」ドミニク・カルドン
巡回先
森美術館

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