ヨーロッパの日本作家

 戦後のわが国美術界の特色のひとつとして、海外で制作活動を行なう作家が多数出て来たことがあげられる。国立近代美術館(東京)は昭和40年に、そうした作家たちの活動状況を示すために「在外日本作家展−ヨーロッパとアメリカ」を開催したが、同様の主旨のもとに、これを2回に分け、今年度はヨーロッパ在住作家に限って企画したものである。

 前回と比べると、情報や交通機関の一段の発達を背景に、作家たちの内外の行き来も多くなっておりヨーロッパと国内だけでなく、広く世界的な活動を示す作家たちが多く出ており、また以前には作家たちが滞留する地も、パリと彫刻家を中心とするミラノに限られていた感があったのに対し、現今は以前では考えられなかったような地にも住みついて制作する作家も少くなく、美術の動向に関りなく、自己の活動に適した場を求めてヨーロッパに滞留する傾向も見られた。作家たちも以前程には「在外」を強く意識することはない。しかし日常の生活にも西洋とは異る日本を感じさせられながら、自由な活動を行う彼らの作品には、やはりその投影が感じられて興味深いものがあった。

会期
10月17日−11月26日
入場者数
8,127人(1日平均226人)
出品目録
作者名 題名 制作年
秋山礼巳 G3-72 1972
G6-72
吾妻兼治郎 MU-S12 1971
MU-S46 1972
MU-S7
阿部展也 作品 1962
EchoWhite 1964
R-15 1966
R-14 1967
R-23 1970
R-49
R-2 1971
宇都宮功
マスク
干渉1 1972
〃2
大谷文男 むしころん・まつ 1971-72
〃・B 1972
小倉浩二 光の道1
〃2
〃3
赤い砂
嘉野 稔 作品No.148 1971
  〃No.160
〃No.173 1972
〃No.174
木村忠太 風の日 1966
トゥーレットの夏 1970
佐々木四郎 空間への展開I 1972
〃II
〃III
佐藤亜土 花1

作者名 題名 制作年
佐藤亜土 自画像 1972
花2
佐藤 敬 四幕劇I 1970
〃II
〃III
〃IV
菅井 汲 12気筒 1972
まつり
高橋 秀 プリマヴェラ 1970
受胎告知
ゴールデン・ボール 1972
タジリ、シンキチ ひとえ結びNo.1 1971
〃No.2
田中阿喜良 観衆
ベンチ 1972
田淵安一 三相万華I
〃II
〃III
〃IV
千葉 勝 なか空 1970
風と樹'72 1972
トスカナの樹'71
踊る樹々
豊福知徳 構成'70I 1970
〃'70II
VENTUS III
中井克巳 ものはひらくN42-66
〃N43-60 1971
〃N44-146 1972
〃N44-147ilcuore
長岡国人 HORIZONT/HIRO II 1971

作者名 題名 制作年
長岡国人 HORIZONT/MIYA II 1971
〃/MON 1972
〃/RANGII
〃/MISOON
〃/GANDI
〃/GANDII
長沢英俊 粉化 1969
DONOTREAD 1971
いまひとつの半分 1972
1本の線 1972
長谷川潔 小鳥と落葉 1959
飼馴らされた小鳥(草花と種子) 1962
飼馴らされた小鳥(西洋将棋等)
狐と葡萄 静物画(ラ・フォンテーヌ寓話) 1963
仮装したる狐 静物画(フィンランド童話) 1965
ジロスコープのある静物画 1966
メキシコの鳩 静物画
瓶に挿した種草
メキシコの魚 静物画 1969
草花とアカリョム
浜口陽三 赤い皿 1966
14のさくらんぼ 1967
17のさくらんぼ 1968
ぶどう 1969
テーブル掛とさくらんぼ 1971

作者名 題名 制作年
浜口陽三 瓶とさくらんぼ 1971
赤いパイプ
平賀 敬 H氏の優雅な生活I 1972
〃II
〃III
〃IV
松谷武判 作品A-1 1971
〃B-1
〃C
〃D
水井康雄 石器No.1
〃No.2 1972
〃No.3
南 桂子 教会 1968
山と鳥
1970
二匹の魚
2人の少女とアヒル
公園の中
花と魚 1971
宮本浩二 Structured ansl'espace-S.R- 1972
〃-S.B-
〃-H.R-
〃-H.B-
山縣寿夫 164cmの椅子 1970
164cmのテーブル
銀色の卵 1972

新聞雑誌関係記事
京都 10月19日
京都 10月27日
毎日(夕) 11月7日
朝日(夕) 11月8日
読売 11月9日
 (京都展関係のみ)
みづゑ 12月号 中原佑介
芸術新潮 3月号 宗 左近

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