小出楢重展

 昭和6年に44歳の若さで歿した小出楢重の芸術は、近年とみに注目をあびてきた。初期の「Nの家族」などの重厚な表現から、晩年の一連の裸婦にいたる彼の画風の展開は、西洋油彩画の造形の骨格を完壁に身につけようとする努力と、風土と伝統に根ざしたかれの資質との絶えざる葛藤にほかならない。西洋文化との対決は近代日本の画壇にとってつねに大きな問題であるが、小出楢重の芸術は、その解決のひとつのすぐれた例証として今日でもなおかえりみられるべき多くの点をもっている。今回の展覧は、初期から晩年にわたり、油絵をはじめガラス絵、素描などを広く集めたもので、多大の反響をよんだ。

会期
4月6日−5月5日(26日間)
入場者数
総数5,702人(1日平均219人)
出品目録
油彩
題名 制作年
自画像 1912
1913
銀扇 1914
道頓堀の夕陽 1915
題名 制作年
山の初夏 1915
池畔初夏
草丘初夏 c.1915〜16
奈良風景 1917
N夫人像 1918
Nの家族(芸術家の家族) 1919
Nの家族
お梅の像 1920
自画像
秋の風景
野菜静物
裸女立像 1921
静物
風景
1922
カーニュ風景
フランス人形
夙川風景
愛児泰弘像
帽子のある静物 1923
ラッパを持てる少年
貝殻草
卓上草花
壁画装飾のための7枚の静物画(1) 1924
〃(2)
〃(3)
〃(4)
〃(5)
〃(6)
〃(7)
静物
ダリア
帽子を冠った自画像
フランス人形
1925
地球儀のある静物
市街風景
西瓜のある静物
蔬菜静物
壷に花
裸婦
裸婦立像
c.1925
裸婦
天津桃 1926
腰かけている裸婦
横臥裸婦
けしの花
草花静物
毛糸の束
蔬菜静物
晩春風景

題名 制作年
卓上静物 1927
卓上の菜果
卓上のバラ
蔬菜静物
草花
椅子に坐る裸婦
裸女結髪
c.1927
婦人像 1927〜28
帽子を冠れる自画像 1928
横臥裸婦
横たわる裸婦
西瓜のある静物
卓上静物
周秋蘭立像
1929
牡丹
卓上菜果
卓上蔬菜
芦屋風景
裸女と白布
裸婦
裸女
前向きの裸女 1930
横たわる裸身
ソファの裸身
坐せるソファの裸女
支那寝台の裸女
立てる裸女
盛装
支那寝台の裸婦
別府の海
枯木のある風景 1930
フランス人形
人形
人形の顔
海辺風景
グアッシュ・パステル
題名 制作年
少女像 1914
四人の子供たち
白布を持てる裸婦 1925
けしの花 1926
裸婦 1929
支那寝台の裸女 1930
水彩
題名 制作年
おもちゃ 1920
1929
裸婦 1930
臥裸婦
ガラス絵
題名 制作年
花火 1923
裸婦 1924
1926
1927
1928
1929
フランス人形
卓上蔬菜 1930
横たわる裸婦
裸婦
後向きの裸婦
フランス人形
墨画
題名 制作年
静物 1919
1920
湯崎風景 1928
静物
牡丹
春・夏・秋・冬
松竹梅屏風
裸婦
扇面裸婦
扇面紀州風景
鏡の中の女
素描
題名 制作年
裸婦立像 1911
原田氏像 1915
江子島 1920
パンション・エリクセンの窓より 1921
題名 制作年
ノエルの夜店 1921
僕の下宿
八幡筋風景
和歌山風景
裸婦 1925
1926
1929
中之島風景
卓上静物(ガラス絵下絵) 1930

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