学習支援活動

「技を極める―ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸」
   親子向けギャラリーツアー 実施報告


日時
2017年5月6日(土)午前10時〜11時/午後1時〜2時
          6月10日(土)午前10時〜11時/午後1時〜2時
          7月1日(土)午前10時〜11時/午後1時〜2時

会場
京都国立近代美術館1階講堂・3階企画展示室

参加人数
5月6日(土):子ども17名、大人18名
6月10日(土):子ども12名、大人10名
7月1日(土):子ども22名、大人22名

 美術館では親子や家族連れでの来館を歓迎していますが、大人の方からは、子どもがすぐに飽きてしまう、同じペースで見ることが難しい、どう見たら良いか分からない…という声を聞くことがあります。こうしたことから、親子で美術館に足を運び、ジュエリーや工芸作品にふれる機会になればと、小学生とその保護者を対象としたギャラリーツアーを計6回実施し、101名が参加しました。参加者は、研究員の解説を聞きながら、技法や材質が特徴的な作品約10点を鑑賞しました。

親子向けギャラリーツアー

 紹介する作品を絞った分、ツアー中は、一つ一つとじっくり向き合う時間を確保しました。子どもたちは新しい作品の前に移動してくるたびに、「これはなんだろう?」と興味津々にケースの中を覗き込んだり、首を左右に動かして、光の当たり方によって輝き方が変わることを自分で確かめてみたりと、低学年の子どもも最後まで飽きることなく一緒に回りきることができました。
 また、工房で使われていた机を「学校の机と違う」「ピアノみたいに、くにゃくにゃした形」と言ったり、ミステリーセッティングで作られたジュエリーを「板チョコみたいな形」と表現したりと、自分の知識や経験をもとに発想を膨らませていました。

親子向けギャラリーツアー 親子向けギャラリーツアー

 さらに、今回のツアーでは、一方的に情報を伝えるだけではなく「どうやって作られているのかな?」「何でできている?」「この二つの作品にはどんな繋がりがあるでしょう?」と投げかけ、意見交換しながら考えることも大事にしました。子どもたちの思考を促すこうした問いかけは、子どもと一緒に美術館を訪れる大人の方にとっても参考になるのではないかと思います。
 興味をひかれる作品に出会ったら少し立ち止まって、色々な会話をしながら鑑賞してみると、子どものユニークな視点に触れたり、同じ作品でも注目している部分が親子で違うことに気づいたりと、お互いについての理解が深まることもあります。これからも、それぞれの親子が自分たちなりの方法で鑑賞を楽しめるよう、サポートを続けていきたいです。

親子向けギャラリーツアー

(当館特定研究員 松山沙樹)



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