京都国立近代美術館オープンデー「美術のみかた、みせかた、さわりかた」
美術のみせかたツアー 実施報告

開催日時
8月10日(金)15:00~16:00
参加者
50名
イベント詳細
美術のみせかたツアー

 このツアーでは、企画展示室を巡りながら、展覧会のキュレーションと展示空間・順路の関係について説明した後、作品展示に欠かせない要素としての展示台、照明、キャプション、可動壁等について、その機能や秘密をギャラリートーク形式で解説した。さらに、会場内には作品を吊るためのワイヤーやフック、調湿材、切り文字、キャプションケース等の備品を、参加者が自由に手に取れることができるコーナーを設けた。

<主な感想>

普段は作品のみにしか注目せず、どのように照明があてられているかとか壁のしきりのしくみ、搬入の仕方など裏側を知ることができて、新たな楽しみ方が増えました。(50代・女性)

今回は作品の「みせかた」というよりも「展示の仕方一般論」という内容でした。ある「作品」を「いかにして」「みせるか」というWSもまた企画されたらよいかと思います。(60代・男性)

大学でも学芸員実習を受けているが、こういった一般の方向けのツアーに参加することで一般の人も展示の裏側に興味を持っておられることがわかってよかった。天井の見方、白い箱のおき方、展示ケースへの入れ方など知らないこともあってこれからまた特別展を見るときに気をつけたい。(20代・女性)

展覧会の裏側というのは、なかなか見る機会が無いのですが、今回はざっくばらんに会場作りのアウトラインを教えていただけたという感じです。展示品のジャンルによって、扱いも随分違ってくると思いますので、これからも2回、3回と展示の工夫や苦労話もご教示いただけると美術館での鑑賞にも味わいが深まるかもしれません。ありがとうございました。