京都国立近代美術館

ルートヴィヒ美術館展
20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション

148 アンドレア・フレイザー《オフィシャル・ウェルカム》

パフォーマンスや映像によって、美術館、展覧会、アーティスト、観客、美術市場など、美術にまつわる制度を批判的に検証してきた。本作でも、展覧会の開会式の場を借りて、美術館での慣例や制度、力関係、排除の構造などを問い直す。作家がアーティストとキュレーターを交互に演じ、もっともなセリフと演出過剰なあり得ない内容が混在した、皮肉で挑発的な会話劇が進行する。2013年にヴォルフガング・ハーン賞を受賞したフレイザーは、ルートヴィヒ美術館ケルン現代美術協会のアメリカ支部、ルートヴィヒ美術館国際協会の設立にも貢献した。

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