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「近代日本工芸 1900−1930 — 伝統と変革のはざまに」展“Les arts decoratifs japonais face a la modernite1900-1930”
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「近代日本工芸 1900−1930 — 伝統と変革のはざまに」展
“Les arts decoratifs japonais face a la modernite1900-1930”
明治維新以降、日本では、富国強兵の名のもと殖産興業と輸出貿易が盛んに行われるようになり、工芸の世界でも、陶磁器、漆器、染織、七宝など様々な工芸品が輸出されました。それらの作品は、各国で開催された万国博覧会で高い評価を得ました。しかし、変化に乏しい図案と作品の質の低下のため、明治中期には徐々に評価を落とすこととなりました。その危機に気づいたわが国は、図案研究及び工芸家とともに海外の厳格な評価に堪えうる工芸品を制作するために努力しました。
本展覧会は、19世紀末に流行したアールヌーヴォー絶頂期のパリで開催された万国博覧会の年(1900年)から、1925年に開催された現代装飾美術産業国際博覧会、通称アール・デコ博覧会と呼ばれる大きな博覧会頃までを中心に構成するものです。
1900年のパリ万博は、下落した評価を高めるために日本が再起をかけて出品した転機の博覧会であり、1925年の産業博覧会でも日本から多くの工芸作品が出品されました。1900年から1930年の30年間は、海外からの影響を受けつつ日本独自の個性も含みながら、国内で多くの作品が制作された時期でした。この2つの博覧会の狭間における近代日本工芸の躍動をパリで紹介することは、日本文化理解への一つの好機となるでしょう。
- 会期
- 10月13日(水)〜12月23日(木)
- 企画:監修
- 松原龍一(当館主任研究員)
- 主催
- 国際交流基金、パリ日本文化会館、パリ日本文化会館支援協会
- 関連イベント
- 「近代日本工芸1900-1930—伝統と変革のはざまに」展
−記念国際シンポジウム “東西文化の磁場”
日時:2010年11月18日 (木)午後2時より
会場:パリ日本文化会館
※シンポジウムは日仏同時通訳で行われます。