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MoMAK Films 2023 MoMAK開館60周年 戦後日本映画を振り返る: 映画監督 五所平之助――戦後の挑戦 2023年8月26日(土)・27日(日)

1963年に京都国立近代美術館(MoMAK)が開館し、今年度でちょうど60周年を迎えます。MoMAK FILMS 2023では、これを記念し、開館と同年に公開された作品をはじめ、戦後の日本映画を振り返る8作品を上映します。再評価高まる名匠の作品から、若者たちの熱狂的な支持をあつめたアイドルの映画、さらに美術と映画のジャンルを超えた挑戦的な作品まで、幅広くラインナップしました。公開当時と同じフィルム本来の表現を、国立映画アーカイブ所蔵の35㎜プリントでお楽しみください。

料金 1プログラム 520円(オンラインチケット)
※中学生以下無料
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)。
※当日に限り、本券でコレクション展もご覧いただけます。
定員 50席
主催 京都国立近代美術館、国立映画アーカイブ
会場 京都国立近代美術館 1階講堂
お願い ・携帯電話・スマートフォン等の電源はお切りください。
・上映中の写真や動画の撮影・録音はご遠慮ください。
・会場内での飲食はお控えください。
パンフレット MoMAK開館60周年 戦後日本映画を振り返る パンフレット
パンフレット (PDF 3MB)

グラフィックデザイン:大西正一

8.26 sat. 14:00-15:57

愛と死の谷間 ©日活
愛と死の谷間 1954年(日活) 117分・35mm・白黒

製作再開した日活に招かれた五所平之助は、撮りたい企画に取り組める機会に際し、小説家の椎名麟三にオリジナル脚本を依頼。米国の水爆実験などによる社会不安を背景に、ヒューマニズムを理想としながらも不条理な現実に揺れ動く女医(津島)と彼女を尾行する探偵(芥川)の葛藤を、細やかなカット割りで描く。新鶴見操車場で撮影が行われ、汽車の黒々とした煙が画面を覆い、全篇に人類の終末の空気感がみなぎる不穏な作品。

監督五所平之助
脚本椎名麟三
撮影小原讓治
美術松山崇
音楽団伊玖磨
出演津島惠子、芥川比呂志、乙羽信子、宇野重吉、木村功、高杉早苗、安西郷子、北林谷栄、中村是好、左卜全、伊藤雄之助

8.27 sun. 14:00-15:36

わかれ雲 ©国際放映
わかれ雲 1951年(スタヂオ・エイト・プロ=新東宝) 96分・35mm・白黒

旅先の小淵沢で病に臥せった女子大生(沢村)が、人々の善意に触れて心身ともに回復していく様を優しく見つめた作品。五所平之助が起こしたスタヂオ・エイト・プロの第1作で、五所の娘の境遇をモデルにしている。低予算のためオール・ロケで撮影し、八ヶ岳周辺の美しい風景をとりこんだ。今回上映するのは、可燃性オリジナルネガから2018年に作製したプリントで、階調豊かな白と黒と、シャープな画質を楽しめる。

監督・脚本五所平之助
脚本舘岡謙之助、田中澄江
撮影三浦光雄
美術久保一雄
音楽斉藤一郎
出演沢村契惠子、沼田曜一、川崎弘子、三津田健、福田妙子、倉田マユミ、谷間小百合、岡村文子、中村是好
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