MoMAK Films 2021 現代日本映画監督特集 1 : 河瀨直美 2021年6月11日(金)・12日(土)・13日(日)
本年度は、ピピロッティ・リストの回顧展に伴い女性映画監督に焦点をあてた『河瀨直美特集』を皮切りに、6月、8月、11月の3回に渡って、1990年代~2000年代にデビューした日本映画監督特集をお届けします。8月は是枝裕和監督と是枝組出身の西川美和監督、11月は冨樫森監督と沖田修一監督の作品を、国立映画アーカイブで近年収蔵した35mmニュープリントで上映します。現代日本映画を代表する監督たちの初期作品を中心に、それぞれの個性とフィルムでの表現をお楽しみください。
料金 |
1プログラム 520円(オンライン事前予約制のみ) ※中学生以下無料 ※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)。 ※当日に限り、本券でコレクション展もご覧いただけます。 |
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定員 |
先着30席 MoMAK Films にご参加の皆様へのお願い(PDF) |
会場 |
京都国立近代美術館 1階講堂 ※会場内での飲食はご遠慮ください。 |
主催 | 京都国立近代美術館、国立映画アーカイブ |
パンフレット |
![]() パンフレット (PDF 5MB) |
6.11
fri. 14:00-15:35

河瀨の長篇第1作。林業が衰退し過疎化が進む奈良県西吉野村(現在の五條市)を舞台に、父親の「不在」を受け容れ、それぞれの道を歩み始める家族の姿を描く。國村隼を主演に、地元出身の尾野真千子ほか素人の役者を中心とする静謐なドラマに仕立て、1997年の第50回カンヌ国際映画祭カメラドールに輝いた。美しい陰影をたたえた撮影は名手・田村正毅。また、要所に挿入される村人たちの8mm映像は河瀨自身の撮影による。
監督・脚本 | 河瀨直美 |
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撮影 | 田村正毅 |
美術 | 吉田悦子 |
音楽 | 茂野雅道 |
出演 | 國村隼、尾野真千子、和泉幸子、柴田浩太郎、神村泰代、向平和文、山口沙弥加 |
6.12
sat. 14:00-15:36

18歳で大阪写真専門学校(現・ビジュアルアーツ専門学校)に入学し、初めてフィルムキャメラを手にして撮った河瀨の初期映像作品集。自身の主演によるフィクション作品、以後の河瀨の活動を語るうえで欠くことのできない存在となる養母の「おばあちゃん」にキャメラを向けた作品、等身大の女性の生きざまを描いた卒業制作作品など、みずみずしい感覚にあふれた短篇をラインナップ。オリジナル素材は8mm、16mm。
上映作品 | 私が強く興味をもったものを大きくFixできりとる(1988年(監・撮)河瀨直美 |5分・DCP・無声・カラー) 私が生き生きと関わっていこうとする事物の具体化(1988年(監・撮)河瀨直美|5分・DCP・無声・カラー) my J-W-F(1988年(監)河瀨直美 |7分・DCP・無声・カラー) パパのソフトクリーム (1988年(監)河瀨直美 |4分・DCP・カラー) 小さな大きさ(1989年(監・撮)河瀨直美|13分・DCP・カラー) たったひとりの家族(1989年(監・撮)河瀨直美 |13分・Blu-ray・カラー) 今、(1989年(監)河瀨直美|5分・Blu-ray・カラー) 女神たちのパン(1990年(監)河瀨直美|24分・DCP・カラー) |
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6.13
sun. 14:00-15:53

原作はドリアン助川の同名小説。縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬)のもとに、アルバイト志願の老女・徳江(樹木)が訪ねてくる。徳江のおかげで店は繁盛するが、やがて徳江への心ない噂が広まり…。よるべなさを抱えた者同士の交流の先に、「生きる意味」を問いかける物語は、ここまでの河瀨の表現者としての思索の道程があればこそ。樹木希林の最後の主演作。
監督・脚本 | 河瀨直美 |
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原作 | ドリアン助川 |
撮影 | 穐山茂樹 |
美術 | 部谷京子 |
音楽 | デイビット・ハジャジ |
出演 | 樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅、水野美紀、竹内海羽、高橋咲樹、村田優吏愛、浅田美代子、市原悦子 |