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NFAJ 所蔵作品選集 MoMAK Films 2020 京(みやこ)のくらし――二十四節気を愉しむ 関連上映
相米慎二監督特集
2020年8月29日(土)・30日(日)

 開催中の企画展「京(みやこ)のくらし─二十四節気を愉しむ」にあわせて、MoMAK Filmsでは、相米慎二監督の作品群から、自然と人間、祭礼をキーワードに『お引越し』と『魚影の群れ』の2本を紹介します。ワンシーン・ワンカットの長回しや、躍動する役者の身体性、時空間などの自由な飛躍、俳優への厳しい演出など、多くの言葉でその魅力や特徴が語られてきた相米作品の作風とともに、作品でとらえられた自然や祭礼、そして人間のドラマをお楽しみください。

料金 1プログラム 520円(オンライン事前予約制のみ)
※中学生以下無料
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)。
※当日に限り、本券でコレクション展もご覧いただけます。
定員 先着20席
新型コロナウイルス感染予防・感染拡大防止のため、 MoMAK Filmsではお客様に安心して映画を鑑賞していただけるよう実施形態・入場券の販売方法を変更します。
MoMAK Films にご参加の皆様へのお願い(PDF)
チケットの購入方法 こちらからご希望のお日にちを選択いただき、購入ページへお進みください。
会場 京都国立近代美術館 1階講堂
パンフレット 京(みやこ)のくらし――二十四節気を愉しむ 関連上映 相米慎二監督特集 パンフレット
パンフレット (PDF)

8.29 sat. 14:00-16:04

『お引越し』1993年 ©ytv
『お引越し』 1993年 (讀賣テレビ放送) 124分・35mm・カラー

 明るく元気な小学6年生のレンコが、突然おこった両親の別居問題に、元の家族3人の生活をとりもどそうと、さまざまな抵抗を試みる―。
 相米作品では初の京都ロケで、夏の日差しが降り注ぐ加茂川・鴨川の河川敷、疏水、中京の町並み、そして京都・湖国の祭礼を舞台に、激しく葛藤しながら大人へと一歩成長していく多感な少女のひと夏を描いた。アラン・ルドルフ作品を多く手掛けていたキャメラマンの栗田豊通が、「自然や宇宙との関わりの中での人間」というテーマでとらえたレンコの彷徨から自立へといたるイニシエーションのシークエンスは、京都五山の送り火から、東近江市市原野町の白鳥神社まんどう火祭り、瀬田の唐橋周辺で行われる建部大社の船幸祭へと続く圧巻の夢幻世界。原作はひこ・田中の同名小説で、脚色は本作で劇場映画デビューした奥寺佐渡子と小此木聡。8253名の応募者から選ばれて本作で映画デビューを果たした田畑智子は、キネマ旬報、スポニチグランプリ、報知映画賞など多数の新人女優賞を受賞した。

監督相米慎二
原作ひこ・田中
脚本奥寺佐渡子・小此木聡
撮影栗田豊通
美術下石坂成典、山崎秀満
音楽三枝成彰
出演中井貴一、桜田淳子、田畑智子、田中太郎、須藤真里子、茂山逸平、笑福亭鶴瓶、千原しのぶ、円広志

8.30 sun. 14:00-16:20

『魚影の群れ』1983年 ©1983 松竹株式会社
『魚影の群れ』 1983年 (松竹) 140分・35mm・カラー・英語字幕付

 吉村昭の同名小説の映画化で、青森県下北半島最北端の漁港大間(おおま)を舞台に、大海原でマグロの一本釣りに生命を賭ける男達と、彼らを待つ女達の世界を描く。
 一人で小型船を操り200kg以上の巨大なマグロを吊り上げる主人公のベテラン漁師に緒形拳、その一人娘に夏目雅子、その結婚相手で漁師を目指す青年に佐藤浩市、漁師の元妻の十朱幸代、そして彼らが対峙する「海」が、本作のもう一つの主役。相米とキャメラの長沼六男は、テグスと鉤だけでマグロに挑む緒形の壮絶な闘いを、息が詰まるような緊張感に満ちたワンシーン・ワンカットでとらえ、「神秘と恐れを人間に強いる」(相米の演出ノートより)大自然の海と人間のドラマを描き切った。厳しい自然の中で生きる人々の生活に、港町らしい大間稲荷神社の祭の山車が夏の彩りを添えている。3か月間のロケーション撮影中に、マグロをもとめて航行した距離は大間から北海道積丹半島沖まで2000km以上。200kgのタイヤ引きで役作りし、マグロも4時間格闘の末に仕留めた緒形は、同年の主演男優賞を総なめにした。

監督相米慎二
原作吉村昭
脚本田中陽造
撮影長沼六男
美術横尾嘉良
音楽三枝成章
出演緒形拳、夏目雅子、佐藤浩市、十朱幸代、矢崎滋、下川辰平、レオナルド熊、石倉三郎、三遊亭円楽、工藤栄一
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