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MoMAK Films

NFC所蔵作品選集 MoMAK Films 2017
 DEFA70周年 知られざる東ドイツ映画特集
 5月12日(金)・5月13日(土)・5月14日(日)

 旧東ドイツ唯一の公式映画製作機関として、1946年から1990年までの間に7000本以上の劇映画、アニメーション、ドキュメンタリーやニュース映画を製作したDEFA([デーファ] Deutsche Film Aktiengesellschaft)。DEFAは、1912年に活動を開始したヨーロッパでもっとも古いバーベルスベルク撮影所を拠点に戦前ドイツの映画美術や技術を継承し、個性的で豊かな映画文化を育みました。2016年に創設70周年を迎えたDEFAの本格的な回顧上映がフィルムセンターで開催されました。その一部がmomak filmsに巡回します。多様なジャンルの作品を通して、旧東ドイツの社会と文化に触れるとともに、「もう一つのドイツ映画」をお楽しみください。

主催
京都国立近代美術館(MoMAK)
東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)
DEFA財団
ドイツ・キネマテーク
DEFA財団ドイツ・キネマテーク

会場情報と料金については、こちら
5月12日(金)18:00 – 20:04 (開場:17:30)
*当日17:00より整理番号つき入場券を販売します。
『裸で狼の群のなかに』 1963年(DEFA)
(124分・DCP・白黒)
裸で狼の群のなかに
©DEFA-Stiftung,Waltraut Pathenheimer
 F・バイヤーの初期代表作で、原作はブーヘンヴァルト強制収容所の実話を基にした同名小説。初めて強制収容所の生活を描いたドイツの劇映画で、同収容所跡で撮影され、出演者の多数が捕虜経験者。鞄に隠されて収容所に入ってきたユダヤ人の子供をめぐる人間ドラマ。1963年モスクワ国際映画祭銀賞受賞。日本でも64年に公開された。
監督 フランク・バイヤー
原作・脚本 ブルーノ・アーピッツ
撮影 ギュンター・マルチンコフスキ
美術 アルフレート・ヒルシュマイヤー
音楽 ヨアヒム・ヴェルツラウ
出演 エルヴィン・ゲショネック、フレッド・デルマーレ、クリスティン・ヴィチック、アルミン・ミュラー=シュタール、ゲリー・ヴォルフ
5月13日(土)16:15 – 17:39(開場:16:00)
*当日13:00より、当日分のすべての作品の整理番号つき入場券を販売します。
『殺人者は我々の中にいる』 1946年(DEFA)
(84分・DCP・白黒)
殺人者は我々の中にいる
©DEFA-Stiftung, Eberhard Klagemann
 戦後初のドイツ映画でDEFA第1回作品。戦前からの監督W・シュタウテが、脚本への支援を占領国で唯一表明したソ連領で撮影。ネオレアリズモとの類似やナチス否定は同時期のDEFA映画の特徴となった。収容所から生還したスザンネ(クネフ)が戦争のトラウマを抱えた医師(ボルヒェルト)と出会う…。
監督・脚本 ヴォルフガング・シュタウテ
撮影 フリーデル・ベーン=グルント、オイゲン・クラーゲマン
美術 オットー・フンテ、ブルーノ・モンデン
音楽 エルンスト・ロータース
出演 ヒルデガルト・クネフ、ヴィルヘルム・ボルヒェルト、エルナ・セルメル、ローベルト・フォルシュ、アルノー・パウルセン
5月13日(土)18:00 – 19:59(開場:17:50)
*当日13:00より、当日分のすべての作品の整理番号つき入場券を販売します。
『僕は19歳だった』 1968年(DEFA)
(119分・DCP・白黒)
僕は19歳だった
©DEFA-Stiftung, Werner Bergmann
 DEFAのみならず、戦後ドイツ映画においても重要な作品の一つ。K・ヴォルフの実体験に基づく映画で、第二次大戦末期、赤軍がベルリンへと進攻する中、ドイツ生まれの19歳の赤軍兵士グレゴール(シュヴァルツ)が経験する出来事を通じて、ドイツおよびドイツ人が問い直されていく。赤軍によるドイツ人女性への強姦を示唆する描写など、タブーとされてきた主題にも挑んだ。
監督・脚本 コンラート・ヴォルフ
脚本 ヴォルフガング・コールハーゼ、ゲアハルト・ヴォルフ
撮影 ヴェルナー・ベルクマン
美術 アルフレート・ヒルシュマイヤー
出演 ジャッキィ・シュヴァルツ、ヴァシリー・リヴァノフ、アレクセィ・エィボシェンコ
5月14日(日)14:00 – 15:46(開場:13:30)
*当日13:00より、当日分のすべての作品の整理番号つき入場券を販売します。
『パウルとパウラの伝説』 1973年(DEFA)
(106分・DCP・カラー)
パウルとパウラの伝説
©DEFA-Stiftung, Herbert Kroiss, Manfred Damm
 ドキュメンタリー出身のH・カーロウが、ホーネッカー政権樹立後の自由化政策を背景に、子持ちの男女の激しい恋をポップに描いたDEFA史上に残るヒット作。主演男女優の西ドイツへの亡命後、上映禁止となった。東ドイツのロックバンド、プディーズは、本作を機に人気を博し、後に東ドイツ国家賞を受賞。
監督 ハイナー・カーロウ
脚本 ウルリヒ・プレンツドルフ、アンネ・プフォイファー
撮影 ユルゲン・ブラウアー
美術 ハリー・ロイポルト
音楽 ペーター・ゴットハルト
出演 アンゲリカ・ドムレーゼ、ヴィンフリート・グラットツェーダー、ハイデマリー・ヴェンツェル、フレッド・デルマーレ
5月14日(日)16:00 – 17:31(開場:15:50)
*当日13:00より、当日分のすべての作品の整理番号つき入場券を販売します。
『チンガッハグーク-大蛇と呼ばれた男』 1967年(DEFA)
(91分・DCP・カラー)
チンガッハグーク-大蛇と呼ばれた男
©DEFA-Stiftung, Waltraut Pathenheimer
 娯楽性と政治的寓意が融合したDEFAの西部劇の中でも、「DEFAインディアンの首長」と称される大スター、G・ミティッチ主演の「インディアン映画」の代表作。原作は「モヒカン族の最後」で知られるJ・F・クーパーの「鹿殺し」。R・グロショップ監督は戦前のアマチュア映画出身で『オリンピア』(1938、レーニ・リーフェンシュタール)の撮影も手がけた。
監督・脚本 リヒャルト・グロショップ
原作 ジェイムズ・フェニモア・クーパー
脚本 ヴォルフガング・エーベリング、ギュンター・カール
撮影 オットー・ハーニシュ
美術 パウル・レーマン
音楽 ヴィルヘルム・ネーフ
出演 ゴイコ・ミティッチ、ロルフ・レーマー、ヘルムート・シュライバー、ユルゲン・フローリープ
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