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NFC所蔵作品選集 MoMAK Films
 岡本太郎関連特集
 9月10日(土)・11日(日)

 岡本太郎は1950年代から1960年代にかけてさまざまな形で映画に関わった。本プログラムでは、日本映画でカラーフィルムによる作品が増加した1950年代中期にキャラクターのデザインやセットデザインを担当した『宇宙人東京に現わる』(1956)をはじめ、みずから映画に出演した『誘惑』(1957)と『日本脱出』(1964)、 そして岡本太郎をモチーフにした「岡本五郎」というキャラクターが登場する『夜の河』(1956)の4本を紹介したい。

会場情報と料金については、こちら
9月10日(土)14:00-15:27
『宇宙人東京に現わる』 1956年(大映東京)
(87分・35mm・カラー)
宇宙人東京に現わる
 R星の接近で地球に滅亡の危機が迫ったとき、現われたのはパイラ星人であった。 日本初のカラーSF映画。ヒトデ型の宇宙人や宇宙ステーションのデザイン、そして作品全体の色彩指導に岡本太郎があたったことも話題になった。
監督 島耕二
原作 中島源太郎
脚本 小國英雄
撮影 渡辺公夫
美術 間野重雄
音楽 大森盛太郎
特殊技術 的場徹
出演 川崎敬三、苅田とよみ、 八木沢敏、山形勲、南部彰三、見明凡太朗、
永井ミエ子
9月10日(土)15:40-17:45
『夜の河』 1956年(大映東京)
(104分・35mm・カラー)
*『夜の河』の上映前に企画担当者が作品の見どころを解説します。解説:板倉史明
夜の河
 吉村公三郎の初カラー作品。色彩心理学を学んだ吉村は、セット、小道具、衣装などの色彩と登場人物の心理を連関させた演出を行った。京染屋の娘・きわ(山本)は、大学教授・竹村(上原)を好きになるが、竹村には妻と娘がいて…。
監督 吉村公三郎
原作 沢野久雄
脚本 田中澄江
撮影 宮川一夫
美術 内藤昭
音楽 池野成
出演 山本富士子、上原謙、小野道子、市川和子、阿井美千子、川崎敬三、
小沢栄太郎、東野英治郎、橘公子、山茶花究
9月11日(日)14:00-15:34
『誘惑』 1957年(日活)
(94分・35mm・白黒)
誘惑
 銀座で画廊を経営する男やもめの洋品店主(千田)と、前衛芸術グループに属している一人娘(左)のそれぞれの恋が、中平康のスピーディーな演出によって描かれるコメディ。中盤で、岡本太郎、東郷青児、勅使河原蒼風、徳大寺公英が本人役として出演している。轟夕起子や小沢昭一らの脇役陣の演技も見どころ。
監督 中平康
原作 伊藤整
脚本 大橋參吉
撮影 山崎善弘
美術 松山崇
音楽 黛敏郎
出演 千田是也、左幸子、轟夕起子、小沢昭一、葉山良二、芦川いづみ、
渡辺美佐子、安井昌二
9月11日(日)15:45-17:38
『日本脱出』 1964年(松竹大船)
 (93分・35mm・カラー)
*『日本脱出』の上映開始前に企画担当者が作品の見どころを解説します。解説:北小路隆志
 この年に行われた東京オリンピックを背景に、貧しさゆえにアメリカへ憧れ、日本脱出を図る青年の破滅を描く。冒頭とエンディングでは岡本太郎の絵画作品がモンタージュされ、それを描く岡本本人もわずかに出演している。主人公が発狂するラストが封切時に無断でカットされ、吉田喜重が松竹を退社する原因となった。
監督・脚本 吉田喜重
撮影 成島東一郎
美術 芳野尹孝
音楽 武満徹、八木正生
出演 鈴木やすし、桑野みゆき、待田京介、内田良平、坂本スミ子、市原悦子、早野寿郎
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