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MoMAK Films

NFC所蔵作品選集 MoMAK Films:
 ワイドスクリーンの魅力
 2013年12月14日(土)・15日(日)

 テレビへの対抗策としてワイドスクリーン化が始まったのは、3本のフィルムを用いるシネマが登場した1952年。翌年、左右を圧縮した画像が記録された1本のフィルムを、アナモフイック・レンズにより横方向に拡大して投影するシネマスコープ方式がアメリカで実用化され、世界に波及していく。ここでは、日本映画を中心に、さまざまなジャンルのシネマスコープ作品を取り上げ、テレビでは体験できない大画面の迫力と横長の構図ならではの表現の妙味をお伝えする。

会場情報と料金については、こちら
12月14日(土)14:00-15:34『海底軍艦』1963年(東宝)
(94分・35mm・カラー)
 明治を舞台にした押川春浪の原作を戦後の日本に置き換え、ムウ帝国による世界征服計画という要素を加えた海洋冒険SF特撮映画。海底軍艦・轟天号のデザインは小松崎茂によるもの。東宝特撮スタッフによる、全長5メートルのミニチュアを使った進水シーンは迫力満点。
監督本多猪四郎
原作押川春浪
脚本関沢新一
撮影小泉一
美術北猛夫
音楽伊福部昭
特技監督円谷英二
特殊技術撮影有川貞昌、富岡素敬
光学撮影真野田幸雄、徳政義行、渡辺明(美術)、向山宏(合成)
出演髙嶋忠夫、藤山陽子、藤木悠、佐原健二、上原謙、小泉博、田崎潤、天本英世、藤田進、髙田稔
12月14日(土)15:50-17:59『日本の青春』1968年(東京映画)
(129分・35mm・白黒)
 遠藤周作が中年男の戦中・戦後史をほろ苦いユーモアで描いた小説「どっこいショ」の映画化。学徒出陣の経験をもつ男が20年ぶりに初恋の人とリンチを加えた上官に再開、戦後日本の歪んだ社会状況と人間関係が浮きぼりにされていく。
監督小林正樹
原作遠藤周作
脚本廣澤榮
撮影岡崎宏三
美術小島基司
音楽武満徹
出演藤田まこと、新珠三千代、黒沢年男、酒井和歌子、佐藤慶、田中邦衛、奈良岡朋子、花沢徳衛、武内享、山本清、菅貫太郎、橋本功、児玉泰次、田中幸四郎
解説三島雅夫
12月15日(日)14:00-15:33『雨のしのび逢い』1960年(フランス=イタリア)
(93分・35mm・白黒)
 女性殺人事件の現場でひとりの労働者と知り合った社長夫人が、愛のない閉塞した生活から脱出しようとあがく。デュラスの名作小説「モデラート・カンタービレ」を、英国演劇界の俊英ブルックがややメロドラマ性を加味しつつ映画化、モローが有閑マダムを演じ切った。
監督ピーター・ブルック
原作・脚本マルグリット・デュラス
脚本ジェラール・ジャルロ
撮影アルマン・ティラール
美術ジャン・アンドレ
音楽アントニオ・ディアベリ
出演ジャンヌ・モロー、ジャン=ポール・ベルモンド、ディディエ・オードパン、ヴァレリー・ドブジンスキ
12月15日(日)15:45-18:15『日本侠花伝』1973年(東宝映画)
(150分・35mm・カラー)
 主に東映仁侠映画の名手として知られていた加藤泰監督が東宝で演出した大作。大正初期を背景に、真木洋子が演じる主人公と刺客に扮する渡哲也など彼女が関わる男たちの姿を、独特の低いカメラアングルのなかにとらえ、激しくも美しい女の半世記に仕上げている。
監督・原作・脚本加藤泰
撮影村井博
美術阿久根巖
音楽鏑木創
出演真木洋子、藤原釜足、村井国夫、大塚道子、見明凡太郎、渡哲也、加藤剛、北大路欣也、富田仲次郎、原田君事、榊田敬二、加藤茂雄、小川安三、大木正司、林光子
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