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MoMAK Films

NFC所蔵作品選集
 MoMAK Films @ home: 日本の映画ポスター芸術展特集1
 [ATGと外国映画] 2012年6月23日(土)・24日(日)

 本年のMoMAK Films @ homeは、今秋開催される「日本の映画ポスター芸術」展(会期:10月31日~12月24日)に あわせた特集を6月から開始。第一弾は、野口久光のポスターでお馴染みの『大人は判ってくれない』を軸に、 主に60年代のアート・シアター運動で紹介された外国映画を特集。日本アート・シアター・ギルドの配給作品から、 ポスター出品作の『尼僧ヨアンナ』に加え、『大地のうた』と『アルファヴィル』を上映。

会場情報と料金については、こちら
6月23日14:00-15:48 『尼僧ヨアンナ』 1961年(ポーランド)
108分・35mm・白黒
 世界のアート・シネマ普及を強化させるべく、全国の中小映画館10館の連合組織で1962年に発足した、日本アート・シアター・ギルド(ATG)の記念すべき配給第1作。1961年カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作。中世の尼僧修道院で、美しい院長ヨアンナの悪魔払いに身を捧げる修道士の愛が鮮烈に描かれている。ポスターデザインは、大島弘義。
監督・脚本イェジー・カワレロウィッチ
原作ヤロスワフ・イワシュキェヴィッチ
脚本タデウシュ・コンウィッキー
撮影イェジー・ヴーイチック
美術ロマン・マン
音楽アダム・ワラチニュスキー
出演ルチーナ・ウィンニッカ、ミェチスワフ・ウォイト、アンナ・チェピェレフスカ、マリア・フワリブック、カジミエシ・ファビシャック
6月23日16:00-18:05 『大地のうた』 1955年(インド)
125分・35mm・白黒・ベンガル語
 S・レイ監督のデビュー作。ベンガル地方の農村に暮らす貧しいブラーミン(最高位カースト)一家の少年、オプーを取り巻く世界を描く。1956年カンヌ国際映画祭人間ドキュメント賞を受賞し、インド映画の存在を世界に知らしめた。『大河のうた』『大樹のうた』と共に「オプー三部作」と呼ばれ、ATGによる日本公開は1966年。リアリズムに叙情性を与えたシタールは、この後ジョージ・ハリスンにも影響を与えたラヴィ・シャンカールの演奏。
監督・脚本サタジット・レイ
原作ビブティブション・ボンドパッダエ
撮影シュブロト・ミットロ
美術バンシ・チャンドラグプタ
音楽ラヴィ・シャンカル
出演シュビル・バナルジ、カヌ・バナルジ、コルナ・バナルジ
6月24日14:00-15:38 『大人は判ってくれない』 1959年(フランス)
98分・35mm・白黒
 F・トリュフォーの長篇デビュー作。大人の世界に対する憧れと嫌悪の間で揺れる少年アントワーヌ・ドワネルを、トリュフォーの生い立ちと重ねるように描いている。こどもらしい無邪気さと大人びた繊細さを、子役レオーが見事に体現した。日本公開は1960年(東和)。野口久光のポスターは、オムニバス映画『二十歳の恋』(1962)のトリュフォー監督編『アントワーヌとコレット』の中でも使用された。
監督・脚本フランソワ・トリュフォー
脚本マルセル・ムーシィ
撮影アンリ・ドカエ
美術ベルナール・エヴァン
音楽ジャン・コンスタンタン
出演ジャン=ピエール・レオー、クレール・モーリエ、アルベール・レミー、ギイ・ドコンブル、パトリック・オーフェー
6月24日16:00-17:39 『アルファヴィル』 1966年(フランス)
99分・35mm・白黒
 コンピュータが人間を統治する異銀河都市アルファヴィルへ、探偵が行方不明の教授を探しに現れる。フィルム・ノワールなど他ジャンルの要素が混じり込み、SF映画のパロディの域に達したゴダールの異色作で、探偵が恋におちる教授の娘、アンナ・カリーナの流す涙が忘れがたい。1965年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞、ATGによる日本公開は1970年。
監督・脚本ジャン=リュック・ゴダール
撮影ラウール・クタール
美術ピエール・ギュフロワ
音楽ポール・ミズラキ
出演エディ・コンスタンティーヌ、アンナ・カリーナ、エイキム・タミロフ、ジャン=ルイ・コモリ、ミシェル・ドラエ、ジャン=アンドレ・フィエスキ、クリスタ・ラング、ジャン=ピエール・レオー

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