京都国立近代美術館京都国立近代美術館 京都国立近代美術館 京都国立近代美術館

MENU
Scroll

開館状況  ─  

これまでの上映作品Past MoMAK Films

MoMAK Films

NFC所蔵作品選集
 MoMAK Films @ home: 日本のドキュメンタリー:亀井文夫と下村兼史
   2011年10月29日(土)・30日(日)

 日本のドキュメンタリーの基礎を形成したといって過言ではない二人の映画作家、亀井文夫と下村兼史の作品を各日に特集。亀井文夫は、『戦ふ兵隊』(1939年)、『生きていてよかった』(1956年)、『流血の記録 砂川』(1957年)などの社会批判的ドキュメンタリーでよく知られているが、今回はこうした代表作以外の戦前の作品を取り上げる。下村兼史は、野鳥の写真を撮影していた経験を生かして、鳥や小動物の生態を観察した生物科学映画を一貫して作り続けた。近年、そのユーモラスな生物描写に対して、再評価の機運が著しい。

会場情報と料金については、こちら
10月29日(土) 14:00-15:29 ※以下4作品上映
日本のドキュメンタリーを牽引した亀井文夫の戦前・戦中作品を上映。監督(編集)第1作で、過酷な送電線敷設の様子を描いたPR映画『姿なき姿』、富士五湖周辺の景観を紹介した小品『ハイキングの唄』、一茶の句を軸に、厳しい農村生活を主題化した『小林一茶』に加え、亀井のシナリオに基づき、霊峰・富士山の地質に科学的なメスを入れ、戦時の精神主義への抵抗を示した『富士の地質』(後半部が欠落)を取り上げる。
①『姿なき姿』 1935年
 29分・35mm・白黒
編集亀井文夫
音楽深井史郎
②『ハイキングの唄』 1935年
 22分・35mm・白黒
監督松崎啓次
脚本亀井文夫
撮影川口政一
録音山口淳
音楽伊藤昇
出演リキー宮川、三條マサ子、美澤由紀子、喜多道子、
渥美君子、加藤欣子、椿澄江
③『信濃風土記より 小林一茶』 1941年
 27分・35mm・白黒
監督亀井文夫
撮影白井茂
録音酒井榮三
音楽大木正夫
解説德川夢聲
④『富士の地質』 1941年
 11分・35mm・白黒・部分
監督秋元憲
撮影八木仁平
録音酒井榮三
音楽深井史郎
解説徳川夢聲
15:45-17:04 ※以下2作品上映
『小林一茶』の発表後、亀井は治安維持法違反で逮捕され、監督資格を剥奪されることになる。ここでは、釈放後、亀井が脚本や原作で関わった作品を取り上げ、土地改良による食糧増産を主題とした『この一冬』(4分のみの断片)、中島飛行機の半田工場(愛知県)を舞台に徴用工と一般工の対立を描きつつ、戦意と生産意欲の向上を訴えた『制空』を上映する。『制空』は、完成直後に終戦を迎えたため当時は陽の目を見なかった。
①『この一冬』 1943年
 4分・35mm ・白黒・断片
監督中川順夫
脚本亀井文夫
撮影岡野薫
②『制空』 1945年
 75分・35mm・白黒
監督中川順夫、國木田三郎、大篠敬三
原案亀井文夫
編集大篠敬三
撮影源佑介、宮西四郎、田中十三、渡辺令、千田勝男
10月30日(日) 14:00-15:20 ※以下4作品上映
望遠レンズを駆使して鳥や小動物の生態を観察した作品で知られる下村兼史。水鳥の営巣を丁寧に記録した『水鳥の生活』、遠浅の干潟に出没する様々な生物をユーモラスに描いた『或日の干潟』、他の野鳥の巣に卵を産みつけるホトトギス科の托卵を観察することに成功し、学術的にも話題になった『慈悲心鳥』といった戦前の作品に、戦後フリーになって最初に制作の場を得た東宝教育映画での『ちどり』を加え、その成果を回顧する。
①『水鳥の生活 -第一輯-』 1939年
 16分・16mm・白黒
監督・輯下村兼史
②『或日の干潟』 1940年
 18分・35mm・白黒
監督・輯下村兼史
③『慈悲心鳥』 1942年
 14分・35mm・白黒
監督・脚本下村兼史
撮影佐野時雄
音楽池ケ谷一郎
④『ちどり』 1946年
 32分・35mm・白黒
監督・脚本下村兼史
製作湯原甫
撮影浦島進
美術北辰雄
録音長岡憲治
音楽服部正
動画市野正二
出演落合富子、澤井一郎
15:35-17:16 ※以下4作品上映
下村兼史の戦後の代表作を集める。児童劇映画のスタイルを取り入れながら、湿地帯に住むタマシギやヨシゴイの生態を描いた『こんこん鳥物語』、魚を捕獲する鳥として知られるミサゴの習性を捉えた『或日の沼地』、東映教育映画部に活動の場を移しつつもモチーフを一貫させた『或日の草むら』、長期間にわたって日本アルプスの高山地帯で撮影された、下村の遺作『特別天然記念物 ライチョウ』を上映。
①『こんこん鳥物語』 1949年
 29分・35mm・白黒
監督・脚本下村兼史
撮影村上喜久男
音楽柴田南雄
②『或日の沼池』 1951年
 24分・35mm・白黒
監督・脚本下村兼史
製作湯原甫
撮影村上喜久男
録音長岡憲治
音楽渡辺浦人
解説田上嘉子
③『或日の草むら』 1956年
 16分・35mm・白黒
監督・脚本下村兼史
製作山崎季四郎
撮影並川達夫
音楽伊達純
解説近江正俊
④『特別天然記念物 ライチョウ』 1967年
 32分・16mm・カラー
監督下村兼史
製作静永純一
脚本・編集樺島清一
撮影伊藤三千雄、赤松威善、村瀬昭夫
音楽三善晃
解説城達也

このページの先頭へ
MoMAK Films に戻る