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MoMAK Films

NFC所蔵作品選集
 MoMAK Films @ home: 外国アニメ映画
 2011年6月11日(土)・12日(日)

 西欧と東欧のアート・アニメーション、アジア初の長編アニメ、アメリカで初めて成人指定を受けたアニメを上映。7月から開催の「モホイ=ナジ/イン・モーション」展に先立ち、西欧は、ナジと同時期のドイツ前衛芸術派から育った影絵映画作家ライニガーの作品と、ナジの薫陶を受けたジョン・ハラスが設立したイギリスの代表的制作会社ハラス&バチェラーの作品を上映。東欧は、「チェブラーシカ」やノルシュテインを輩出したロシア最大のアニメ・スタジオの作品群と、旧ユーゴのモダニズム作家ブコチッチを紹介。

会場情報と料金については、こちら
6月11日 14:00-15:05 『西遊記 鉄扇公主の巻』1941年(中国)
監督:萬籟鳴、萬古蟾
65分・35mm・白黒・日本語
中国アニメーション映画の創始者・萬兄弟が、ディズニーの『白雪姫』(1937)に衝撃を受け、2年の歳月をかけて製作したというアジア初の長篇アニメーション。孫悟空、沙悟浄、猪八戒が三蔵法師を守りながら鉄扇姫や牛魔王と戦う大活劇で、手塚治虫にも大きな影響を与えた。
6月11日 15:20-16:17 ※以下5作品上映
アニメーション先進国・イギリスの50年代作品を紹介。ライニガーは、DVD未収録の初期ドイツ作品『幸運の女神』とカラー影絵『トロイの美女』、自社プリムローズの初カラー影絵『ジャックと豆の木』。ブタペスト出身のジョン・ハラス(ヤーノス・ハラース)がジョイ・バチェラーと設立したハラス&バチェラーからは、教育的なアート作品。
  1. 『幸運の女神』1930年(ドイツ)
    監督:ロッテ・ライニガー 12分・35mm・白黒・音楽のみ・ドイツ語字幕
  2. 『珍説 酒は呑むべしの巻』1956年(イギリス)
    監督:フィリップ・スタップ 10分・35mm・カラー・日本語
  3. 『珍説 世界映画史の巻』1956年(イギリス)
    監督:ジョン・ハラス 8分・35mm・カラー・日本語
  4. 『ジャックと豆の木』1956年(イギリス)
    監督:ロッテ・ライニガー 12分・35mm・カラー・日本語
  5. 『トロイの美女』1957年(イギリス)
    監督:ロッテ・ライニガー 15分・35mm・カラー・英語
6月12日 14:00-15:21 ※以下7作品上映
シュールな追っかけを描いた『猫とネズミ』のネフレベツキは、ポーランドの有名なアニメ「ボレクとロレク」の生みの親。東欧屈指のザグレブ・フィルムから、”ザグレブ派”を主導したブコチッチ、サユーズムリト・フィルムからは、繊細な人形アニメーション作家のカチャーノフ、モダンな風刺に溢れたヒートルークらの代表作を紹介。
  1. 『猫とネズミ』1958年(ポーランド)
    監督:ヴワディスワフ・ネフレベツキ 9分・35mm・カラー・音楽のみ
  2. 『銀行ギャング』1959年(ユーゴスラビア)
    監督:デュザン・ヴコチッチ 15分・35mm・カラー・ユーゴスラビア語・日本語字幕
  3. 『カウボーイ・ジミー』1961年(ユーゴスラビア)
    監督:デュザン・ヴコチッチ 14分・35mm・カラー・ユーゴスラビア語・日本語字幕
  4. 『皆さん今日は』1957年(ソ連)
    監督:ディミトリー・バビチェンコ 10分・35mm・カラー・ロシア語・日本語字幕
  5. 『手袋/ミトン』1967年(ソ連)
    監督:ロマン・カチャーノフ 10分・16mm・カラー・音楽のみ
  6. 『島』1973年(ソ連)
    監督:フョードル・ヒートルーク 10分・16mm・カラー・音楽のみ
  7. 『ペンギン』1968年(ソ連)
    監督:ウラジーミル・ポルコヴニコフ 13分・16mm・カラー・ロシア語・日本語字幕
6月12日15:40-16:58 『フリッツ・ザ・キャット』1970年(アメリカ)
監督:ラルフ・バクシ
78分・35mm・カラー・英語・日本語字幕
1960年代に人気を博したアンダーグラウンド・コミックス「フリッツ・ザ・キャット」のアニメ映画化で、猫のフリッツは学生運動の最中の大学生。ディズニーとは対照的な皮肉やセックス、ドラッグ、暴力に満ちたインディペンデント系アニメーションとなり、興行的にも成功をおさめた。

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