展覧会日本の映画ポスター芸術
日本の映画ポスター芸術
東京国立近代美術館フィルムセンター蔵
京都国立近代美術館と東京国立近代美術館フィルムセンター(NFC)は、2009年夏に、NFCが所蔵する映画ポスターを用いた「無声時代ソビエト映画ポスター」展を共催しました。二度目の共催となる本展では、1930年代から1980年代に日本で製作された映画ポスターを採りあげます。
映画作品の宣伝メディアとして、劇場の街角に貼られた映画ポスターは、その多くが製作・配給会社のコントロールのもとで匿名的に作れられてきました。しかし歴史を遡って見てみれば、その枠に収まらず、自立したグラフィック作品としての価値を主張するポスターも存在します。
東京国立近代美術館フィルムセンター蔵
モダニズム文化華やかかりし1930年代の松竹映画で活躍した河野鷹思や、ヨーロッパ映画の芳醇なポスターで一時代を築いた野口久光のほか、戦後には挿絵作家岩田専太郎も日本映画ポスターに鮮やかな女性像を描くなど、映画黄金期にはさまざまな才能が映画界と交差しました。また日本アート・シアター・ギルド(ATG)の登場した1960年代には、映画芸術の革新の動きに並走するかのように若手デザイナーが起用され、さらに映画・美術・文学・演劇などのジャンルが密接に絡まり合う中で、粟津潔・横尾忠則・和田誠といった新世代のアーティストが登場し、旧来の映画ポスターのスタイルを変容させます。
1960年代を中心に約80点のポスターで構成される本展では、このような映画とグラフィズムとの結節点を探り、スクリーンの外側に花開いた映画芸術のもうひとつの”顔”というべきものを探ります。
- 会期
- 2012年10月31日(水)~12月24日(月)
- 開館時間
- 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日
- 毎週月曜日
※ただし、12月24日(月)は開館 - 主催
- 京都国立近代美術館
東京国立近代美術館フィルムセンター - 観覧料
当日 | 団体(20名以上) | |
---|---|---|
一 般 | 420 | 210 |
大学生 | 130 | 70 |
高校生以下 | 無料 |
※本料金でコレクション展もご覧いただけます。
※障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名)は無料。
(入館の際に証明できるものをご提示ください)
関連イベント
- MoMAK Films @ home
- 会期中、本展の出品作品に関連した映画の特集上映を実施します。
11月3日(土・祝)・4日(日)
日本の映画ポスター芸術展特集3: [ATGと日本映画]
12月8日(土)・9日(日)
日本の映画ポスター芸術展特集4: [監督によるポスターデザイン]
- 講演会
- ■「印刷表現から見た日本の映画ポスター」
寺本美奈子氏(印刷博物館学芸員・本展企画協力)
日時:11月25日(日)午後2時~3時30分
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名(聴講無料、当日午前11時から受付にて整理券を配布します)
- 記念イベント
- ■監督映画上映記念 和田誠氏によるアフタートーク
和田 誠氏(イラストレーター・映画監督)
[聞き手]岡田秀則(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)
日時:12月8日(土)午後6時~7時
会場:京都国立近代美術館1F講堂
定員:100名
※聴講は、『麻雀放浪記』と『真夜中まで』のどちらか、ないしは両作品を鑑賞される方に限ります。アフタートークの整理券は、当日13時30分からの上映会入場券販売と同時に希望者に配布します。
- 広報資料
- チラシ PDF形式(2.8MB)
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