展覧会企画展 through the surface:表現を通して―現代テキスタイルの日英交流
企画展
through the surface:表現を通して―現代テキスタイルの日英交流
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- 協賛
- サリー・インスティテュート・オブ・アート&デザイン大学、大和日英基金、
国際交流基金、ブリティッシュ・カウンシル、財団法人ポーラ美術振興財団 - 協力
- 全日空、京阪電鉄
- 企画協力
- レスリー・ミラー
- 会期
- 平成17年4月19日(火)~5月22日(日)(31日間)
- 入場者数
- 12,103人(一日平均:390人)
本展は、日英テキスタイル交流を目的とした一連のプロジェクトの第3回目にあたり、当館としては第1回プロジェクト「テキスタイルの発言」展(1998年)に続く参加となった。第1・2回目のプロジェクトが作家紹介に力点を置いていたのに対し、本プロジェクトでは日英各7名からなるベテランと若手の作家同士の交流が中心となった。本展キュレーターであるレスリー・ミラーとのインタビューによって選ばれた作家たちは、約三ヶ月間相手国パートナーのもとに滞在し、ともに作品を制作した。それらが本展の出品作となっている。また作家同士の交流は、写真も交えた日誌のかたちで随時展覧会ウェッブサイトに掲載され、それを編集したものも会場で紹介された。異なる言語を話し、異なる文化背景をもつ作家たちがお互いに刺激を与えあい、そこに芽生えたアイデアをいかに育んで作品へと昇華させていくか、さらには展覧会が様々な交流を背景としてどのように形づくられていくかを紹介することが、本展の目的であった。
展覧会会期中には、本展キュレーターならびに日本側コーディネーターによる講演会や、ペアとなった出品作家による共同制作プロセスのプレゼンテーションを中心とするシンポジウムなどが開催された。それらによって、キュレーターが作家と接触し、作家同士が交流し、制作し、展覧会を(さらには関連イベントを)開催する、という一連のプロセスをより包括的に、人々に提示することが可能となった。展覧会タイトル「through the surface」にもあるように、展覧会の表層だけではなく、その表層を支える構造自体を主軸に据えた意義深い展覧会であった。
- パネル他
- あいさつ(和・英) 各1
- 日誌公開用モニター 7
- カタログ
- 英語版とのセット販売
- 日本語版:17.0×24.3cm、85頁
- 図版 二色刷 23点
- 収録論文等
- 「表現を通して-日英テキスタイルの作家交流」 レスリー・ミラー
- 「表現を通して-日本の立場から」 川嶋啓子
- 「知覚を解きほぐす芸術」 ジェイ・メリック
- 「私の言葉を通して」 ゲリー・ディーベル
- 「表現を通してプロジェクト」 上野真知子
- 「途上のアーティスト」 アニケン・アムンゼン
- 「物語性を通して」 ジャネット・アップルトン
- 「放浪の旅」 吉本直子
- 「現代の布の文体を求めて」 新井淳一
- 「天才との制作:先生の向こう側に見えるもの」 ティム・パリー=ウィリアムズ
- 「物質の痕跡-時間と空間の作定」 マキシーン・ブリストウ
- 「ポケットと境界」 新田恭子
- 「・・・であればどうだろう」 フランシス・ギーシン
- 「イギリス・言語」 細澤香織
- 「素材の力」 河原林美知子
- 「日本をフォーカス」 エイリッシュ・ウィルソン
- 「出会いと伝え合い」 吉田晃良
- 「立入禁止サイン近くに留まって」 クレア・バーバー
- 「作品リスト」
- 編集:池田祐子
- 和文英訳:今西喜美(翻訳オフィスひのえうま)
- 英文和訳:荒井ゆりか、池田祐子
- デザイン:奥村輝康(softpad)
- 展覧会タイトルロゴ:ゲリー・ディーベル(direct design)
- 発行:京都国立近代美術館
- 新聞雑誌関係記事
The Japan Times 5月13日 | |
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京都 5月18日 | 「〈日英〉作家の力作並ぶ 共同制作のテキスタイル展」 |
文化庁月報 3月号 | 「through the surface:表現を通して―現代テキスタイルの日英交流」 池田祐子 |
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岡山県立美術館〈美術館ニュース 69〉2005夏 | 「よそさんちの展覧会」 廣瀬就久 |
視る No. 417 (3-4月号) | 「through the surface 表現を通して:カルダーデイルの視点から」 ジューン・ヒル |
染織α 9月号 | 「共生のプロジェクト:〈through the surface:表現を通して―現代テキスタイルの日英交流〉展をめぐって」 池田祐子 |
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