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展覧会シカゴ美術館 浮世絵名品展

シカゴ美術館 浮世絵名品展

 19世紀後半に浮世絵が欧米に紹介されるや非常に関心を呼び、多数が海外に流出したことは良く知られるところである。こうした、熱心な収集家に渡った作品は、現在、彼地の美術館の所蔵となりそのコレクションを誇っている例も少くない。そのなかでもシカゴ美術館の所蔵品は、バッキンガム家の遺贈品を中心としており、量質共に世界有数のものである。

 本展は、同館所蔵品のなかから200点を選んで展観したもので、伝杉村治兵衛、鳥居清信、懐月堂安知、鳥居清倍、鈴木春信らから喜多川歌麿、歌川豊国、東洲斎写楽、そして葛飾北斎、歌川広重までに至る作家を網羅し、特にわが国においては見られない作品を中心にしており、愛好家の間に大きな反響を呼んだ。なお、本展は1971年にシカゴ美術館で開催された「初期浮世絵肉筆および版画-1680~1745」展を機会に高まった交流の動きが実現したもので、作品の選定は安達豊久氏の原案にもとづいて同館東洋部次長ドナルド・ジェンキンズ氏および同館館員上田収二氏があたられ、両氏は本展開期中に来日された。

会期
3月24日-4月15日
入場者数
総数48,990人(1日平均2,450人)
共催
リッカー美術館、日本経済新聞社
出品目録
作者名 題名
無款 伝菱川師宣 上野花見の躰
無款 伝古山師重 花見
背中合わせ
無款 伝杉村治兵術 花の下の戯れ
鼓の音締め
たわむれ
太夫の道中
懐月堂安知 立美人(文字模様衣裳)
懐月堂度繁 猫とたわむれる遊女
立美人(千鳥と松の模様衣裳)
無款 鳥居清信(?) 松本兵蔵と中村半三郎
四野宮平八
無款 伝鳥居清信 滝井半之助
無款 鳥居清信 男に本を読み聞かせる女
二世団十郎の呉服売と初世市川門之助の久松
花魁と禿
鳥居清倍 大平しづかほうらくの舞
団扇を持つ女(編笠と三つ巴模様衣裳)
伊達男立姿
立美人(烏の模様衣裳)
二世藤村半太夫(文字模様衣裳)
鳥居清倍 佐野川万菊の糸屋の娘、さなだ
猿を襲う鷲
羽川珍重 針売
無款 〔菱川風〕 劇場前

作者名 題名
近藤清春 一の谷の戦い 熊谷直実と平敦盛
鳥居清信 二世山下金作の人形遣い
佐野川万菊、いとやのれん前
二世 鳥居清信 二世 市川団十郎
四世 市川団十郎の暫
鳥居清倍 玉沢林弥、若衆姿
三都太夫 三幅対
初世沢村宗十郎のふるこほり新ざへもん
四世市村竹之丞のかなや金五郎
鳥居清重 初世佐野川市松の若衆
二世松本幸四郎の不破伴左衛門
奥村政信 遊女張果郎
無款 〔奥村政信〕 さしぐし羅生門
伝奥村政信 八百屋お七と小姓吉三
奥村政信 芝居狂言舞台 顔見世大浮世絵「矢の根」
風雅火鉢無問鐘浮絵根元
初世佐野川市松若衆姿
初世尾上菊五郎、虚無僧姿の曾我五郎
無款 伝奥村利信 初世市川門之助のかもめの次郎
奥村利信 三条勘太郎の娘姿
●き香を運ぶ女
三条勘太郎のお染と市川門之助の久松
市川門之助の若衆と嵐和歌野の傘をさしかける女
古山師政 品川汐干の図
西村重長 葉山右源太の藤原家隆と今川平十郎の侍女
こせう風 三副対中
石川豊信 高砂の島台をもつ美人
のしをのせた三宝をもつ美人
常盤津本を持つ娘
初世瀬川菊之丞の文読み立姿
初世佐野川市松の若衆姿
文を読む遊女
鳥居清広 鶯、猫、兎を可愛がる娘達 三幅対
高砂の尉と姥の見立狂言
鳥居清満 二世瀬川菊之丞の白拍子連理
二世瀬川菊之丞の簪を挿す娘
杜若咲く流れの岸に立つ二世 市川八百蔵の男伊達
無款 燈籠売(絵暦)
無款 〔鈴木春信〕 座敷八景 扇の晴嵐

作者名 題名
無題 〔鈴木春信〕 座敷八景 塗桶の暮雪
鈴木春信 雪もち竹の林を行く美人
無款 〔鈴木春信〕 お百度
鈴木春信 梅を見る女
見立浦島太郎
初恋
壬生忠見
河原左大臣
船遊び
風流雪月花・月
風流六歌仙 文屋康秀
鈴木春信(春信?) 芝居茶屋へ向かう美人
閨で煙草を吸う遊女
鈴木春重 おもだか
蚊帳内で蚊を焼く女
磯田湖龍斎 雛形若菜の初模様・蔦屋内しほきぬ
雛形若菜の初模様・扇屋内滝川・おなじくかたらい
雛形若菜の初模様・大かなや内白たえ
東扇扇屋花扇
文を読み合う丁子屋の雛鶴と唐歌
雪中黒合羽若衆の訪れ
磯田湖龍斎 水仙と犬
葉鶏頭と兎
無款 〔伝磯田湖龍斎?〕 月と兎
歌川豊春 浮画雪見酒宴之図
浮絵和国景跡御座鋪今様子日の遊図
北尾重政 花を生ける女達
無款 〔北尾重政〕 桜川茶屋
二人の芸者と仲居
無款 凧を持つ童子
無款 〔北尾派〕 回廊上の美人
北尾政演 狐舞い
一筆斎文調 二世市川高麗蔵の宝刀を行く侍
九世市川羽左術們の主馬判官盛久と二世佐野川市松の三位、今様道成寺
ゑびや内ちふね
中近江屋内半太夫
二世嵐三五郎の烏帽子折大太郎実は源頼朝と二世瀬川菊之丞の雪女
初世中村富十郎と初世中村野塩
勝川春章 三世大谷広次の樋を切り水を浴び尊像を持つ男
市川八百蔵の水門際に刀を抜いた男
瀬川菊之丞の雪の庭に立つ美人
五世市川団十郎の上総五郎兵術忠光と初世中村仲蔵の鎮西八郎為朝
三世瀬川菊之丞の静御前と初世中村仲蔵の太神楽獅子実は御厩喜三太
初世中村富十郎の葛の葉、二世坂東三津五郎のやかん平、三世大谷広次のよかん平
四世松本幸四郎と三世瀬川菊之丞
初世中村仲蔵の定九郎
勝川春好 五世市川団十郎の傘をさした紅隈の武士
初世尾上松助公家姿
初世中村仲蔵の暗夜刀をさか手にかざした男
二世小佐川常世(右)、二世市川門之助(中)、三世瀬川菊之丞(左)
四世岩井半四郎の暫
勝川春英 三世市川八百蔵の田辺文蔵
三世佐野川市松の祇園町の白人おなよ
勝川春英 三世瀬川菊之丞の墓地内がんどうを持つ十二単衣の官女
槍踊
勝川春常 蚊帳外に立つ三世瀬川菊之丞の浴衣姿の女
勝川春童 船宿ささや前 二世中村助五郎(二枚続左)
船宿ささや前 三世大谷広次(二枚続右)
鳥居清長 当世遊里美人合・橘
風俗東之錦 饅頭笠の美人と供女二人
風俗東之錦 外出遊歩する女性と供男
風俗東之錦 植木屋
美南見十二候 漁火
洗張り
隅田川舟遊び
元柳橋夕涼
喜多川歌麿 婦女人相十品・煙草をくゆらす女
美人気量競・鶏舌楼雛鶴
歌撰恋之部 あらはるゝ恋
絽の布地を透かす女
櫛を持つ女
団扇を持つ女

作者名 題名
喜多川歌麿 錦織歌麿形新 模様・太夫
当世風俗通 屋鋪風
橋下網船
五月晴、物干台
貴人の花見
大川御船蔵前の夕涼
栄松斎長喜 月見
住吉屋中居ぬい、芸子たみの
青楼後朝雨3枚続
大阪新町槌屋大角太夫
鳥文斎栄之 青楼美撰合・初買座敷之図・扇屋滝川
角たま屋内 小柴はつね うたの
鳥高斎栄昌 若菜屋内白露
当世三美人
郭中美人競 丁子屋美佐山
東洲斎写楽 大谷鬼次の奴江戸兵術
二世沢村淀五郎の川つら法眼と坂東善次の鬼佐渡坊
三世坂田半五郎の子育の観音坊と三世市川八百蔵の不破の伴左衛門
近江屋錦車
堺屋秀鶴
高麗屋錦升
無款 守田勘弥と嵐龍蔵
歌舞妓堂艶鏡 初世 中山富三郎
窪 俊満 六玉川・井手の玉川
俳諧席の戻り
勝川春潮 浮世雪月華 月夜橋上の女三人
武家娘の遊歩
無款 〔勝川春潮〕 なにはやおきた
勝川春潮 高しまおひさ
江都八景 吉原
五節遊
てうじや内錦戸・扇や内七こし・松葉や内松人
舟遊美人
勝川春山 雛形若菜の初模様 あふきや内春日野 わかな・小てう
玉川舟調 狆を抱く女
風流化粧鏡
歌川豊国 役者舞台之姿絵・はまむらや
役者舞台之姿絵・とらや
役者舞台之姿絵・たきのや
役者舞台之姿絵・きのくにや(書付を読む浪人)
初世 中山富三郎
井戸端の洗濯
歌川国政 七世 片岡仁左衛門
女形大首
初世 市川男女蔵
歌川国直 菊と薄
菊川英山 当世辰巳華
鳥居清峯 東錦美人合 口紅をつける美人
葛飾北斎 富嶽三十六景・武陽佃島
富嶽三十六景・凱風快晴
富嶽三十六景・神奈川沖浪裏
詩哥写真鏡・季伯
詩哥写真鏡・木賊苅
詩哥写真鏡・雪中騎馬旅人
桔梗にとんぼ
牡丹に蝶
歌川広重 諸国名所・豆相箱根山夜行之図
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松上のみみずくと三日月
大雪降しきる図
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