近代イタリア美術の巨匠たち
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イタリアは古代ローマ時代以来、輝かしい美術を数多く生み出してきた。20世紀初頭ヨーロッパに革新的な美術運動が相次いでおこった時にも、フランスにおけるフォーヴィスム、キュビスム、ドイツにおける表現派と並んで注目される動きである未来派をうんでいる。1909年の「未来派宣言」にはじまるこの運動は、機械時代を反映し、速度や力動感の表現をもとめ、過去の美意識に抗して新地平を開いた。また、キリコの形而上絵画は、古典形式のなかに幻想と憂愁の世界を示して超現実主義の先駆となった。また、この他にもモディリアニはエコール・ド・パリの一員として活躍、モランディは瞑想的な沈思の画風をもつ、というようにイタリア美術は多彩な才能をうんでいる。今回の展観は現代イタリア美術の母胎となったこれら作家を紹介したものである。なお、これらの作品はすべてミラノのジャンニ・マッティオーリ・コレクションであり、本展はオリベッティ社の協力によって実現したものである。
- 会期
- 4月15日-5月21日
- 入場者数
- 総数15,120人(1日平均472人)
- 共催
- 東京国立近代美術館
イタリア大使館、イタリア文化会館
- 出品目録
作者名 |
題名 |
制作年 |
ボッチョーニ、ウンベルト |
町が昇る |
1910 |
|
戦場にて |
1911 |
|
マテリア |
1912 |
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「いろいろな気分」のための三つの習作 |
1911 |
|
a.とどまる人びと |
|
b.〃 |
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c.行ってしまう人びと |
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横たわる女 |
1911-15 |
|
二つの肖像 |
1912 |
作者名 |
題名 |
制作年 |
ボッチョーニ、ウンベルト |
a.「反優雅」のための習作 |
1912 |
|
b.バッラの肖像 |
〃 |
|
動く人 |
1913 |
|
空間の中の連続するユニークな形態 |
〃 |
|
自転車の乗る人のダイナミスム |
〃 |
|
風景 |
1916 |
カッラ、カルロ |
ミラノのガレリアのための習作 |
1912 |
|
ミラノのガレリア |
〃 |
|
踊る人:円運動の形態 |
c.1912 |
|
追跡 |
1914 |
|
酔っぱらった紳士 |
1916 |
|
ダイスをする人-形而上的素描 |
1917 |
|
ヘルマフロディテ崇拝像 |
〃 |
|
西洋の騎士 |
〃 |
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マヌカン |
1918 |
|
男性像 |
1920 |
|
技師の愛人 |
1921 |
|
モネリアの港 |
〃 |
|
セジアの田舎家 |
1924 |
|
海辺の朝 |
1928 |
作者名 |
題名 |
制作年 |
カッラ、カルロ |
フリー・ワード・ペインティング(愛国式典) |
バッラ、ジャコモ |
動きの進路+ダイナミック・シークェンス |
1913 |
|
「あまつばめの飛翔」のための習作 |
〃 |
|
ダイナミックな深さ |
c.1913 |
|
太陽の前を横切るマーキュリー |
1914 |
|
切り刻まれた木々 |
1918 |
ルッソロ、ルイジ |
霧の凝固 |
1912 |
セベリーニ、ジーノ |
青い踊り子 |
〃 |
|
ギター |
1918 |
デペロ、フォルトゥナート |
動物抽象 |
1914 |
|
びん |
1916 |
|
クラベルの肖像 |
1917 |
|
造形的リズム-ストラビンスキー頌 |
1919 |
作者名 |
題名 |
制作年 |
ソッフィチ、アルデンゴ |
橋の各面の転置 |
1913 |
|
小さなトロフィ |
1914 |
|
果物とリキュール |
1915 |
シローニ、マリオ |
女性像 |
1913 |
|
未来派コンポジション |
1914 |
|
未来派コンポジション |
1915 |
|
戦争 |
c.1916-18 |
|
プロペラのあるコンポジション |
〃 |
|
パンドラ |
1919 |
|
白い馬 |
c.1919 |
|
酒を呑む男 |
1924 |
作者名 |
題名 |
制作年 |
シローニ、マリオ |
後から見た裸体 |
1927 |
|
人物のいる都市風景 |
1932 |
マルティーニ、アルトゥーロ |
目ざめ |
1933 |
ロザイ、オットーネ |
ダイナミスム酒場サン・マルコ |
1914 |
|
街路の断片 |
〃 |
|
果物鉢のある静物 |
1916 |
|
トランプをする人 |
1920 |
|
私の父 |
〃 |
|
風景 |
1923 |
デ・キリコ、ジョルジョ |
時間の謎 |
1911 |
|
巨塔 |
1914 |
|
不安な女神たち |
1916 |
|
小さな仕事場の形而上的インテリア |
1917 |
|
パオロとフランチェスカ |
〃 |
|
ヘクトールとアンドロマケ |
〃 |
モディリアーニ、アメデオ |
画家フランク・ハビランドの肖像 |
c.1914 |
|
ベアトリス・ヘステングスの肖像 |
1915-16 |
|
坐る裸婦 |
1917 |
|
横たわる裸婦 |
1917-18 |
|
坐る女 |
1918 |
|
男の肖像 |
〃 |
|
ハイドンの肖像 |
1918-19 |
モランディ、ジョルジョ |
花 |
1913 |
|
浴女のいるコンポジション断片 |
1914 |
|
風景 |
〃 |
|
旅行用時計のある静物 |
1915 |
|
びんと果物鉢 |
1916 |
作者名 |
題名 |
制作年 |
モランディ、ジョルジョ |
ばら |
1917 |
|
人物 |
1918 |
|
サボテン |
〃 |
|
〃 |
1918-19 |
|
ランプのある静物 |
1923 |
|
野の花 |
1924 |
|
巻き貝のある静物 |
1929 |
|
コーヒーポットのある静物 |
1930 |
|
黄色いびんのある静物 |
1931 |
|
巻き貝と果物鉢 |
〃 |
|
静物 |
1932 |
|
大きな静物 |
1935 |
|
びんのある静物 |
1936 |
カンピーリ、マッシモ |
アマゾンたち |
1928 |
|
女看守 |
1929 |
|
雨傘を持つ婦人 |
1932 |
ボニキ、ジーノ(通称シピオーネ) |
デカノ枢機卿の肖像 |
1929 |
|
デカノ枢機卿 |
〃 |
|
小さな馬 |
〃 |
|
裸婦 |
c.1929 |
|
ローマの高級娼婦 |
1930 |
デ・ピシス、フィリッポ |
目のある静物 |
1926 |
|
パリの四旬節 |
1928 |
|
ドラゴン通り |
1930 |
|
老人の肖像 |
〃 |
|
郊外 |
1934 |
|
ヌード(坐る若者) |
マンズー、ジャコモ |
椅子に坐る少女 |
1949 |
マリーニ、マリノ |
馬 |
1939 |
- 新聞雑誌関係記事
-
朝日 4月15日
毎日 4月15日
ジャパン・タイムズ 4月20日
京都 4月28日
朝日(夕) 5月2日 池上忠治
日経(夕) 5月4日 乾 由明
サンケイ(夕) 5月8日
毎日(夕) 5月8日
読売 5月11日
(京都展関係のみ)
みづゑ 7月号 赤根和生
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