教育普及開館50周年記念特別展 交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術 関連イベント ワークショップ「カンパイ・かざる・グラス」開催報告
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開館50周年記念特別展 交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術 関連イベント
ワークショップ「カンパイ・かざる・グラス」開催報告
- 日時
- 2012年 4月6日 (土)午前10時~12時30分
4月6日 (土)午後1時30分~4時
4月27日(土)午前10時~12時30分 - 会場
- 京都国立近代美術館1F講堂・「プレイルーム。」・「スターバー」、
3F特別展会場 - 参加人数
- 6日(午前):12名
6日(午後):14名
27日:13名 - ナビゲーター
- 朴 鈴子(当館研究補佐員)
髙見澤こずえ(当館研究補佐員)
入澤聖明(2012年度インターン) - 解説者
- 山野英嗣(当館客員研究員)
開館50周年記念特別展の関連イベントとして、ワークショップ「カンパイ・かざる・グラス」を開催しました。「生活」の中にある「美術」について、展覧会鑑賞とグラスへの絵付けを通じて見つめなおそうという内容で行いました。またワークショップ中は、生活を彩る美術的要素について一貫して「かざる」ということばに置きかえて、参加者に問いかけました。
まずは展覧会鑑賞。美術作品として展示されている工芸品を、作品としてだけでなく「日用品」としての活用にも触れながら鑑賞しました。「かざり」がなくても十分に機能する壺やカップにも、色や柄、様々な形を持たせることで生活に彩りを与えたりするということを、展覧会を通じてふりかえりました。
展覧会をあと「プレイルーム。」の円形の畳に腰かけ二つ目の活動を行いました。主にiPadを使って、身近な日用品におもしろいデザインが施された例を紹介しました。デザインが、「きれい」や「かっこいい」など見ためだけでなく機能性を持たせる例を中心に紹介し、さらに今回の絵付けの対象であるワイングラスの曲線美には、その形状自体に機能性があるということにも触れました。ワークショップでは全員が同じグラスで作業するため形をデザインすることはできませんが、色や絵、柄で「かざり」を加えることで毎日使いたくなるようなグラスに変えてしまおうと、参加者に呼び掛けました。
絵付け前には簡単な図案作成にも挑戦し、その図案を筒状にしてグラスの中に入れ、絵付けの作業をしました。限られた種類の絵の具しかありませんでしたが、各々必要な色を混ぜて作ったりしながら作品を完成させました。
最後は館内でグラスが置かれるのにもっともふさわしい場所である「スターバー」に行き、カウンターにグラスを置いて、他の参加者の作品も一緒に鑑賞しました。
今回のワークショップを通して、参加者が、今までに気付かなかった生活の中の「かざる」に意識的になり、その存在に喜びを感じてもらえたら嬉しいです。
(当館研究補佐員 朴鈴子)
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