教育普及学校連携事業 大阪教育大学附属池田小中学校 「美術館でギャラリートークを聞こう」報告1
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学校連携事業 大阪教育大学附属池田小中学校
「美術館でギャラリートークを聞こう」報告1
- 日時
- 2013年9月9日(月)午後1時~3時
- 会場
- 京都国立近代美術館 1F講堂、3F企画展会場、コレクション・ギャラリー
- 参加人数
- 中学2年生41名・引率2名
9月9日月曜日、大阪教育大学附属池田中学校の2年生41名が来館し、コレクション・ギャラリーで、当館研究員によるギャラリートークと、「映画をめぐる美術」展の出品作家で当館所蔵作品作家でもあるやなぎみわ氏によるギャラリートークを体験しました。
今回の取り組みは11月に行われた同行の研究発表会に向けて企画されたもので、発表は「アートカフェ」という形で行いました。1学期から2学期にかけて、カフェでのサービスや展示するアート作品、カフェそのものもすべて生徒たちで作りあげ、「アートカフェ」当日にカフェの中でどんな活動をするのかについても生徒たちが意見を出し合って実施しました。
「アートカフェ」は今年で2度目となり、昨年度の課題を改善する必要がありました。いくつかある課題のうち、カフェ内で行う活動における改善を図るため、今回の美術館訪問が企画されました。
「アートカフェ」では、展示されているアート作品に対して思ったこと、感じたことを友達と共有する活動があります。作品への多様な感想を述べ、それを共有することで個々のアイデンティティを確立し、またそれを認め合うことに繋がるように導入しましたが、昨年度の実践では会話に多様性は生まれず、感想が似かよってしまうことが課題として残りました。
この活動の改善を図る目的から、今回は美術館で研究員や作家が話す作品の見どころや情報を聞く体験をし、異なる話し手が話す作品の魅力や捉え方が多様であることを確認し、自分たちの実践時に役立ちそうなポイントなどにも注意を傾けるようにしました。
実践は休館日の美術館で行いました。まずは全員で美術館のマナーについてオリエンテーション受けたあと、やなぎみわ氏のギャラリートークを聞きました。当館が所蔵するやまぎみわ氏の作品《フェアリーテール》シリーズを題材に、作品についてのお話だけでなく、アートカフェで行う生徒たちの活動へのアドバイスもいただきました。
そのあとグループに分かれて、事前に選んでおいたギャラリートークを2つ聞きました。ギャラリートークは10~15分で、ジャンル別に当館の研究員がそれぞれのやり方で話しました。技法や作家について、作品が作られた背景等々、解説のような内容で展開されたり、作品から感じとった感想を共有したり、生徒たちにはアートカフェに向けた重要な活動となりました。
そのあと自由鑑賞を終えて日程を終了しました。続きは報告2でお伝えします。
(当館研究補佐員 朴鈴子)
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