教育普及「Future Beauty 日本ファッション:不連続の連続」展 関連イベント ワークショップ「ファッションと対話」開催報告
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「Future Beauty 日本ファッション:不連続の連続」展 関連イベント
ワークショップ「ファッションと対話」開催報告
- 日時
- 2014年3月30日(日)午前10時~12時30分
- 会場
- 京都国立近代美術館 1F講堂、3F企画展会場
- 参加人数
- 13名
- ナビゲーター
- 朴 鈴子(当館研究補佐員)
笹野摩耶、小林朋世(ともに当館インターンシップ実習生) - 解説、および協同企画者
- 京都服飾文化研究財団(KCI)
3月30日に開催した当ワークショップは、Future Beauty展の第4章の部分に注目した内容で行いました。第4章は「物語を紡ぐ」という素敵なテーマなのにも関わらず、見るだけではその内容が伝わりにくい印象があったので、ワークショップで体験するいくつかの活動を通じて、少しでも鑑賞の手助けになればと思い企画しました。
まず簡単なワークショップの流れの説明のあと、会場でのマナーについてふりかえり、全員で展覧会場に向かいました。第4章の部屋で、京都服飾文化研究財団の筒井直子さんに解説をしていただきました。筒井さんのお話は洋服の見える部分ではなく、デザイナーが服を作る時に何を考えながら作ったのか?という部分に触れながら、服にあしらわれた細かいデザイン(隠れていて見えない部分も含め)や、全体の特徴について解説してくださいました。


解説のあと講堂に戻り、参加者に「モデル画」を配布しました。モデル画は、受付時に取った全身写真にトレーシングペーパーを乗せて、体の輪郭を描きだした作業用のイラストのことです。自分のモデル画を受け取った参加者は、くじ引きでペアになったパートナーにそれを渡し、ペアワークへと移りました。
※今回のワークショップの作業をする上で「モデル画」という言葉を使用しましたが、一般的使用されている言葉ではありません。


ペアワークでは、相手のことをよく知るための対話を行いました。簡単な質問例を用意しておきましたが、基本的には自由な会話の中で相手のことを知ることにしました。出身地や趣味についての質問がお見合いのようで、とても賑やかにコミュニケーションが繰り広げられました。
ペアワークで集めた情報を元に、折り紙やポスカでパートナーの為の服のデザイン画を仕上げて行きました。料理が好きなパートナーのために手に調理器具を持たせてあげたり、シャツが好きなパートナーには普段より少し派手目のシャツで冒険させてあげたり、多種多様なアイディアでデザイン画が完成しました。
完成したデザイン画のデータをコンピュータに取り入れ、ドレスコードで指定した白い服の上にその画像をプロジェクターで投影しながら、ファッションショーを行いました。デザイン画を作成した人からは、デザインした服に込めた思いなどを発表してもらいました。




第4章の解説と、出品デザイナーの制作活動によりそったデザインの体験が、第4章のテーマへの共感に繋がれば嬉しく思います。
(当館研究補佐員 朴鈴子)
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