教育普及写真ワークショップ「コラージュ→フォトグラム→??」
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写真ワークショップ「コラージュ→フォトグラム→??」
- 日時
- 8月28日(日)10:00~15:00
- 会場
- 京都国立近代美術館1F講堂
- 参加人数
- 17名
- 講師
- 徳永好恵、徳永隆之(TIPA徳永写真美術研究所)
モホイ=ナジ展関連イベントとして、ワークショップ「コラージュ→フォトグラム→??」を開催しました。各世代から満遍なく17名が参加し、サイアノプリントという写真技法にチャレンジしました。今回はただ写真技法に挑戦するというだけではなく、モホイ=ナジ展との関連性から、「フォトコラージュ」と「フォトグラム」を取り入れたワークショップとなりました。
まずは講師の徳永先生によるワークショップの説明とデモンストレーションから始まりました。今回は印画紙も自分たちで作ります。専用の薬品で水溶液を作り印画紙に塗布し、乾かせば完成です。一通り説明が終了したあと、参加者はコラージュ制作に取り掛かりました。
各自持参した雑誌類の中から、気に入ったイメージを切り取り台紙の上に貼っていきます。このあとのフォトグラムとの組みあわせを考えながら、参加者は集中して取り組みました。
お昼休憩、参加者全員のコラージュ作品をコピー機で透明フィルム(OHPシート)に転写してネガを作ります。
午後からは、講師による露光作業と洗浄作業のデモンストレーション。この日は晴天に恵まれ紙の色が見る見るうちにきれいな藍色に変わりました。露光のあと、水を張ったバットに画用紙を入れて、露光されなかった部分の薬品を落とします。あとは乾かせば完成です。
会場には、講師の二人が用意した様々な素材がありました。電球やシンクの生ごみ用ネット、ビーズやおはじきといった透明な素材、どんな像が浮かび上がるか期待を膨らませながら素材を選び、印画紙の上に配置して美術館のエントランス前で5分程露光させます。
屋外での作業中、材質によって適当な露光時間が微妙に異なるため、徳永先生が各作品の露光時間を細かくチェックしていました。参加者の多くが2~3枚の作品を制作しました。サイアノプリントは暗室が不要なので、自宅でも気軽に取り組めそうだと参加者からも好評でした。
制作を通して技法について理解することで、モホイ=ナジの制作現場に触れることができたような気がしました。モホイ=ナジのフォトグラムと同じように、実験しながら制作を楽しむことができたと思います。
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