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キュレトリアル・スタディズ

キュレトリアル・スタディズ04: 笠原恵実子 inside/outside——新収蔵作品を中心に

2010.10.27 wed. - 12.19 sun.

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多摩美術大学在学時の1986年頃から作品を発表し始めた笠原恵実子は、現在ではニューヨークを拠点に活動し、1990年代以降の日本の美術動向を紹介する国際展にも数多く参加している。大理石やシリコン、人工毛髪、ステンレスなどの無機質な素材を用いて、身体、性差、フェティシズム、そして女性を取り巻く制度や社会の問題を繊細かつ冷静に考察した諸作品は、ジェンダー論を超えた注目を集めてきた。当館では平成12年度(2000年)に同作家のマニキュアから着想を得たマルチプル作品《MANUS CURE》を収蔵していたが、平成22年度に《Untitled ―Slit #3― 》、《Untitled ―Slit #1―》を新たに収蔵することができた。あわせて、ほぼ同時期に作家本人から写真作品《Pink》のシリーズが寄託された。この機会をとらえ、コレクション・ギャラリーで笠原の特集展示を行った。展示は、上記の所蔵・寄託作品に加え、作家の協力により出品可能となった映像作品《Setting》を含む全5点で構成した。

  • 「キュレトリアル・スタディズ04」展示風景(撮影:四方邦熈)
    「キュレトリアル・スタディズ04」展示風景(撮影:四方邦熈)
  • 「キュレトリアル・スタディズ04」展示風景(撮影:四方邦熈)
    「キュレトリアル・スタディズ04」展示風景(撮影:四方邦熈)

出品作品=
・《Pink》 1996年 チバクローム・プリント(7点組) 寄託作品
・《Untitled ―Slit #3― 》 1996年 大理石(カラーラ/イタリア産)、精製水 当館蔵
・《Untitled ―Slit #1― 》 1995年 大理石(ローザ・オーロラ/ポルトガル産)、精製水 当館蔵
・《MANUS-CURE》 1998年 ポリエステル・フィルムに塗ったネイルカラー1050色、紙/コラージュ(30点組) 当館蔵
・《Setting》1997年 VHSから変換したDVD(12時間) 作家蔵


会期 2010年10月27日(水)—12月19日(日)

会場 4F コレクション・ギャラリー内

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