コレクション展特集展示:無限の宇宙 ―― 掌中を超えて
コレクション・ギャラリー
HOME > コレクション・ギャラリー > 平成28年度 第5回コレクション展 >
特集展示:無限の宇宙 ―― 掌中を超えて
特集展示:無限の宇宙 ―― 掌中を超えて
《焼貫黒樂茶碗 老鴞》
1992年 樂美術館蔵
樂茶碗の世界は、「掌の中の宇宙」あるいは「ブラックホール」、などとイマージュされることがあります。
たしかに、長次郎の茶碗の内側に深まる薄闇の空間は、無限の宇宙を感じさせます。
どのような宇宙なのか…?、と人は尋ねます。
それは、人類の起源までさかのぼる、我々のDNAの中に刻まれた精神宇宙なのだと僕には思われます。
とてもセクシュアルで根源的な宇宙です。
その起源まで辿り着けば、無限の宇宙そのものと、友達になれる気がするのです。
その宇宙を言葉ではなく、感じてもらいたいのです。
高谷史郎氏のノイズの中から立ち上がる画像では、長次郎の茶碗はまさに「Black Universe」そのもの、僕の茶碗は地上ランドスケープのようです。
「Entrance of Universe Loop」では、円を媒介に、プリミティブな世界と現代と長次郎の宇宙を往来します。 それら古きものも新しきものも、ともに時間を超えて結ばれています。
十五代 樂吉左衞門
会期
2016(平成28)年12月14日(水)~ 2017(平成29)年2月12日(日)
展示作品
このページの先頭へ