京都の明治以降の美術界の歴史は、東京や西欧との対峙の歴史と言っても過言ではありません。開館60周年を記念して開催する今展では、その中でも特に明治末~昭和初期を近代京都画壇の青春時代ととらえ、土田麦僊(1887~1936)を中心に据え、小野竹喬、榊原紫峰、岡本神草などの代表作約101点を4章に分けて展示します。まさに青春時代と重なった画家だけでなく、上村松園、菊池契月、木島桜谷といった先輩作家達や師匠の竹内栖鳳も含んで一丸となり、東京、西欧、そして京都の伝統に挑んだ彼らの、青春時代特有の過剰さと繊細さとをあわせもつ、完成期とはまた異なる魅力を放つ作品群をご堪能ください。
コレクション・ギャラリーでは、当館所蔵の日本画、洋画、版画、彫刻および陶芸、染織、金工、木竹工、漆工、ジュエリーなどの工芸、写真等の中から適宜展示替を行い、日本の近代美術の代表作や記念的な作品…を中心に、欧米の近・現代の作品もあわせて展示をします。
「糸あやつり 人形劇映画 明治はるあき」1968年
Momak Films
国立映画アーカイブ(NFAJ)が所蔵する約8万本におよぶ内外の名作映画のコレクションから、「美術館と映画」という視点で選んだ作品を上映します。
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教育普及
美術館は、新しい世界に出会ったり見方をひろげたりと、子どもから大人まで誰もが学ぶことができるところ。京都国立近代美術館では、より多くの人に美術鑑賞や美術館利用の機会を提供するため、さまざまな教育普及活動を展開しています。
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手だけが知ってる美術館
教育普及
「みる」ことを中心としてきた美術館での体験を問い直す。障害の有無を超えて、誰もが美術館を訪れ、体験できるようなプログラムを創造、構築する取り組みを行っています。 Read More