お知らせ

シンポジウム「small music - ロルフ・ユリウスのアートの世界」

趣旨
2011年2月、ドイツを代表するサウンドアーティストであるロルフ・ユリウスが享年71歳で逝去しました。写真家としてアートシーンに登場したユリウスは、1970年代後半より音の表現へと移行していき、‘small music’というコンセプトのもと、微小音の繊細な変化を特色とする独自のアートの世界を築いてきました。押しつけがましくなく、耳をそばだてることを求める彼のアートは、日本にも多くのファンを生み、2010年夏の瀬戸内国際芸術祭にも参加、健在を示していましたが、2011年に入ってガンが悪化、帰らぬ人となりました。本計画は、ユリウスを偲び、彼のサウンドインスタレーションをマイヤ・ユリウスの監修のもとで再現するとともに、彼のアートの特色について、アーティストやキュレーター、音楽学者などによって語り合うシンポジウムを開催します。20世紀後半に出現したサウンドアートは、欧米や日本、オーストラリアなどで発展してきましたが、そのなかでもユリウスは傑出したアーティストであったといえます。生前に、こうした形でユリウスのアートについて集中的に議論する機会はありませんでした。ユリウスのアートは何だったのか、今後のアートに何を残そうとしているのか、20世紀から21世紀にかけてのアートを展望したいと思います。

日時
4月7日(土)13:00〜16:30(15分前より開場)

会場
京都国立近代美術館1F講堂

コーディネート
中川真(音楽学者)

パネリスト
鈴木昭男(サウンドアーティスト)
かわさきよしひろ(同)
藤島寛(ディレクター)
マイヤ・ユリウス(キュレーター)
※聴講無料、申込不要、通訳あり

主催
ユリウスメモリアル実行委員会

共催
京都国立近代美術館

協力
アートスペース虹
大阪市立大学都市研究プラザ
京都国際現代音楽フォーラム

関連リンク
「ノイズレス 鈴木昭男+ロルフ・ユリウス」(2007)

ロルフ・ユリウス Rolf Julius (1939-2011)

1939年、Wilhelmshavenに生まれる。ブレーメン、ベルリンの芸術大学(美術科)を卒業ののち、映像作家(写真)として1967年にベルリンのGalerie Siegmundshofにてデビュー、以後、堤防や身体のラインに焦点をあてた作品をドイツ国内にて発表する。1970年代より音響を写真のインスタレーションに取り込み、徐々にサウンド表現へと移行する。簡単なブザーなどを用いた微細音を中心とする表現を ‘small music’ と呼び、「聴くこと」、「音と人との親密な関係」などの追究をライフワークとして、実験的な作品をつくり続けた。国の内外においてパフォーマンス、インスタレーションを精力的に行い、ドイツを代表するサウンドアーティストとなった。パリ・ビエンナーレ(1985)、リンツ・アルスエレクトロニカ(1987)、カッセル・ドクメンタ(1987)、モントリオール・アクースティカインターナショナル(1990)、ドナウエッシンゲン国際現代音楽祭(1999, 2003)、ベルリン・ゾンアンビエンテ(2006)などの国際的フェスティバルから招聘される。日本においても「ノイズレス 鈴木昭男+ロルフ・ユリウス」(京都国立近代美術館 2007)、瀬戸内国際現代芸術祭(2010)などで作品を発表し、ユリウスファンも多い。2010年にベルリンにて歿。


シンポジウムチラシ  PDF形式(1.3MB)

 


このページの先頭へ