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NFAJ 所蔵作品選集 MoMAK Films 2019 学園のドレス・コード
「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」関連上映
8月24日(土)・25日(日)

映画の登場人物が着る「服」は、人物たちの「視る/視られる」関係を作るだけでなく、作品の時代や世界、登場人物の個性や心理を表現し、作品のカラーやスタイルも左右する重要な要素です。 本上映では「学園のドレス・コード」をテーマに、4作品を国立映画アーカイブ所蔵の35mmフィルムで上映します。厳格な学校生活の中でゆらぎ、まどう少年・少女たちの世界や、好きなことに熱中した1960~70年代の高校生たちの短く切ない青春を、映画衣裳の豊かな表現とともにお楽しみ下さい。

料金 1プログラム 520円(当日券のみ)
※中学生以下無料
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)。
※当日に限り、本券でコレクション展もご覧いただけます。
定員 先着100席
入場券は1階インフォメーションにて販売します。1回目の上映開始1時間前より当日分のすべての作品の整理番号つき入場券を販売、開場します。各回入替制です。
会場 京都国立近代美術館 1階講堂

8.24 sat. 14:00-15:30

『1999年の夏休み』 1988年 ©1988 日活/アニプレックス
『1999年の夏休み』 1988年 (ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=ソニービデオソフトウェアインターナショナル) 90分・35mm・カラー

萩尾望都の「トーマの心臓」の翻案で、森に囲まれた学院を舞台に、夏休みの寄宿舎に残った4人の少年たちの愛と葛藤を描く。金子修介の代表作の一本で、4人の主人公を10代の少女たちが演じ、その中性的な美と美術、映像により、幻想的な作品世界を作り上げた。スタイリストは柏木篤、椎名良幸。

監督金子修介
脚本 岸田理生
撮影高間賢治
美術山口修
音楽監督柳田ヒロ
音楽中村由利子
出演宮島依里、大寶智子、中野みゆき、水原里絵(深津絵里)

8.24 sat. 16:00-17:36

『櫻の園』 1988年 ©アルゴ・ピクチャーズ
『櫻の園』 1990年 (ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=サントリー) 96分・35mm・カラー

吉田秋生の同名漫画が原作で、学校創立記念日に恒例行事としてチェーホフの「桜の園」を上演する女子高演劇部の半日を捉えた群像劇。学校や演劇部の伝統と規範が、制服や髪型、舞台衣装にも表れており、女子高生たちの愛と心理的なざわめき、反発が多層的に描かれている。衣裳は白井友貴子。

監督中原俊
原作 吉田秋生
脚本じんのひろあき
撮影藤沢順一
美術稲垣尚夫、内田哲也
選曲石井ますみ
出演中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代、宮澤美保

8.24 sat. 18:00-19:59

『がんばっていきまっしょい』 1988年 ©アルタミラピクチャーズ
『がんばっていきまっしょい』 1998年 (フジテレビジョン=ポニーキャニオン=アルタミラピクチャーズ) 119分・35mm・カラー

 1970年代の四国・松山の高校で女子ボート部を立ち上げ、ボートに打ち込んでいく高校生たちの青春。愛媛・松山の風土の中で、四季折々の制服やユニフォームに身を包んだ”普通の”少女たちの、純朴な美しさと力強い意志が瑞瑞しく描かれている。田中麗奈は本作でキネマ旬報日本映画新人女優賞を受賞。スタイリストは勝俣淳子。

監督・脚本磯村一路
原作敷村良子
撮影長田勇市
照明豊見山明長
美術磯田典宏
録音郡弘道
音楽リーチェ with ペンギンズ
出演田中麗奈、真野きりな、清水真実、葵若菜、久積絵夢、中嶋朋子

8.25 sun. 14:00-16:15

『青春デンデケデケデケ』 1988年 ©PSC /大林宣彦事務所
『青春デンデケデケデケ』 1992年 (ギャラックプレミアム=ピー・エス・シー=リバティフォックス) 135分・35mm・カラー

 芦原すなおの直木賞受賞の映画化で、1960年代の四国・香川県観音寺市を舞台に、ベンチャーズの音楽に”電撃”を受けてバンド演奏に熱中していく高校生たちを描く。観音寺市のロケーション撮影を駆使して、学校や家業の「制服」姿に高校生たちの日常と情熱を生き生きと捉えた、大林監督の小気味よい青春ファンタジー。衣裳は、大林監督の最新作も担当している千代田圭介。

監督大林宣彦
原作芦原すなお
脚本石森史郎
撮影萩原憲治、岩松茂
美術薩谷和夫
音楽久石譲
出演林泰文、大森嘉之、浅野忠信、永堀剛敏、佐藤真一郎、岸部一徳、ベンガル、柴山智加
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