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NFAJ 所蔵作品選集 MoMAK Films 2018 映画のなかのウィーンーー世紀末ウィーンのグラフィック展関連企画 2019年2月8日(金)・9日(土)

 「世紀末ウィーンのグラフィック」展開催にあわせて、国立映画アーカイブ所蔵フィルムから、オーストリア出身の映画監督たちが戦間期の1930年代にウィーンを舞台に描いた作品を厳選して上映します。
 監督は、オーストリア、ドイツ、フランス映画を代表するフォルスト、パプスト、後にハリウッドで大活躍する脚本家のヴァルター・ライシュの3人。彼らの演出と、オイゲン・シュフタン、フランツ・プラナーによる撮影技術や、個性派俳優のヴェルナー・クラウス、ミシェル・シモン、ペーター・ローレ、そしてジャン・ギャバンの名演など、トーキー映画全盛期の映画表現をご堪能いただけます。映画に描かれた19世紀から1920年代の恐慌までの都市・ウィーンの姿と、芸術の街に生きる人々の人生を、35mmフィルム上映でお楽しみください。

料金 1プログラム 520円(当日券のみ)
※中学生以下無料
※心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)。
※当日に限り、本券でコレクション展もご覧いただけます。
定員 先着100席
入場券は1階インフォメーションにて販売します。1回目の上映開始1時間前より当日分のすべての作品の整理番号つき入場券を販売、開場します。各回入替制です。
会場 京都国立近代美術館 1階講堂

2.8 fri. 18:00-20:02

『ブルグ劇場』 1936年 ブルグ劇場
『ブルグ劇場』 1936年 (フォルスト・フィルム) 122分・35mm・白黒

 ウィーン演劇界に長く君臨してきた国立ブルク劇場。19世紀末にここで活躍した実在の俳優の半生をモデルとした映画で、『カリガリ博士』の大ベテラン、ヴェルナー・クラウスが若い娘への恋情と迫り来る老いの間にはさまれた名優を格調高く演じている。

監督・脚本ヴィリ・フォルスト
脚本ヨッヘン・フート
撮影テオドル・パーレ
美術ヴェルナー・シュリヒティング
音楽ペーター・クロイダー
出演ヴェルナー・クラウス、ヴィリー・アイヒベルガー、ホルテンゼ・ラキ、オルガ・チェーホヴァ

2.9 sat. 14:00-15:21

『上から下まで』 1933年 上から下まで
『上から下まで』 1933年 (フランス) 81分・35mm・白黒

 1936年5月日本公開。サッカーの花形選手(J・ギャバン)を中心に、ウィーンの下町のアパートに暮らす人々を活写したパプスト監督のフランスでの第2作。ドイツ映画を革新した撮影の名手シュフタンは、以降フランス映画に多大な貢献をなしてゆく。

監督ゲオルグ=ヴィルヘルム・パプスト
原作ラディスラウス・ブス=フェケテ
脚本アンナ・グマイネル
撮影オイゲン・シュフタン
美術エルネ・メッツナー
音楽マルセル・ラッテス
出演ジャン・ギャバン、ジャニーヌ・クリスパン、ミシェル・シモン、ペーター・ローレ

2.9 sat. 16:00-17:28

『未完成交響楽』 1933年 未完成交響楽
『未完成交響楽』 1933年 (ツィネ・アリアンツ) 88分・35mm・白黒

 貧しかった若きシューベルトが、作曲家として世に出てゆく姿を追ったヴィリ・フォルストの監督デビュー作。忠実な伝記ではないとされるが、ウィーンのフィルハーモニー管弦楽団や少年合唱団などの協力を得て、シューベルトの名曲が豪華に散りばめられている。

監督・脚本ヴィリ・フォルスト
原作ヴァルター・ライシュ
撮影フランツ・プラナー
美術ユリウス・フォン・ボルソディ
音楽フランツ・シューベルト
出演ハンス・ヤーライ、マルタ・エッゲルト、ルイゼ・ウルリッヒ、オットー・トレスラー

2.9 sat. 18:00-19:24

『女ひとり』 1935 年 女ひとり
『女ひとり』 1935 年 (トビス・ザシャ) 84分・35mm・白黒

 ウィーンが恐慌のさなかにあった1922年、彫刻を学ぶ女子学生が身の転落におびえる中で、裕福なイタリア紳士に出会う。脚本家ライシュの珍しい監督作で、その後ハリウッドに渡って『ニノチカ』(1939年)や『ガス灯』(1944年)などの秀作を書いている。

監督・脚本ヴァルター・ライシュ
撮影ハリー・ストラドリング
音楽ヴィリー・シュミット=ゲントナー
出演パウラ・ヴェッセリー、カール・ルードヴィッヒ・ディール、オットー・トレスラー
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