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2011年8月19日(金)・20日(土)
NFC所蔵作品選集
MoMAK Films @ home: 実験映画
2011年8月19日(金)・20日(土)
モホイ=ナジ展にあわせ、ナジのドイツ時代(1921-1937)にフランス、ドイツで実践された前衛映画群から、光と視覚的リズムの問題を追求した作品を紹介。フランス印象派は、フォトジェニー派のデリュック、エプスタン、シュルレアリスムのデュラック、ダダ派のクレールをとりあげ、MoMAK未上映作品で構成。ドイツ抽象映画の代表的作家ルットマンの作品は、上映機会の少ない傑作『鋼鉄交響樂』を上映。
- 8月19日 19:00–20:18 ※以下4作品上映
- 映画芸術の本質は光の音楽であるとし、視覚的リズムと精神的主題を追及した前衛映画から、心理表現を試みた『狂熱』と『貝殻と僧侶』、オブジェのスタイリッシュな構成映画『塔』と『鋼鉄交響楽』を上映。視覚の前衛表現―視点の変化、ボカシ、回想・想念の視覚化、多重映像、急速モンタージュ、画面分割―を確認できる。
- ①『狂熱』1921年(フランス)
- 41分・35mm・白黒・無声・フランス語
監督・脚本 | ルイ・デリュック |
撮影 | アルフォンス・ボギー、ジョルジュ・ルカ |
出演 | エーブ・フランシス、エドモン・バン・ダエル、 エレナ・サグラリ、ガストン・モド |
- ②『貝殻と僧侶』1927年(フランス)
- 14分・35mm・白黒・無声
監督 | ジョルメーヌ・デュラック |
脚本 | アントナン・アルトー |
撮影 | ジョルジュ・ペルナル |
出演 | アレックス・アラン |
- ③『塔』1928年(フランス)
- 11分・35mm・白黒・無声
監督 | ルネ・クレール |
撮影 | ジョルジュ・ペルナル、ニコラ・ルダコフ |
- ④『鋼鉄交響樂』1934-35年(ドイツ)
- 12分・35mm・白黒・ドイツ語
監督 | ヴァルター・ルットマン |
原作 | ハンス・グロース |
脚本 | パウル・エンゲルマン |
撮影 | ゲルハルト・ミュラー |
音楽 | ヴァルター・グロノスタイ |
- 8月20日 14:00–14:56 『アッシャー家の末裔』1928年(フランス)
- 56分・35mm・白黒・無声
- エドガー・アラン・ポーによる複数の小説を下敷きに作られた「フランス印象派映画」の代表的作品。監督のジャン・エプスタンは、映画批評の大家ルイ・デリュックが唱えた「フォトジェニー」論に共鳴し、自らも独自の映画論を展開するが、デリュックの影響は本作にも見ることができる。
監督・脚本 | ジャン・エプスタン |
原作 | エドガー・アラン・ポー |
撮影 | ジョルジュ・リュスカ、ジャン・リュスカ |
出演 | シャルル・ラミー、ジャン・ドビュクール、マルグリット・ガンス、ピエール・オットー、アルマ |
- 8月20日 15:10–17:12 『イタリアの麦藁帽子』1927年(フランス)
- 122分・35mm・白黒・フランス語・日本語字幕
- 結婚式を前にした花婿の馬が、女性の帽子を食いちぎってしまったことから巻き起こる軽妙な追っかけ劇。ルネ・クレールの洒脱なセンスが発揮された無声時代後期の秀作で、亡命ロシア人の製作会社アルバトロスの手で実現した。プレジャンは『巴里の屋根の下』(1930年)で知られるクレール組の常連、チェホヴァは文豪チェーホフの姪で、ドイツ映画に多く出演している。
監督・脚本 | ルネ・クレール |
原作 |
ウジューヌ・ラビッシュ、マルク・ミシェル |
撮影 | モーリス・デファシオ、ニコラ・ルダコフ |
美術 | ラザール・メールソン |
出演 | アルベール・プレジャン、オルガ・チェホヴァ、ヴィタル・ジェーモン、ジム・ジェラルド、ヴィランティー・テシエ |
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